夢破れた全線開業~旧国鉄美幸線の軌跡 特別編 運行ダイヤの変遷 末期は利用減少や合理化で減便
今回は美幸線の運行ダイヤについて振り返りたい。
1964年(昭和39年)10月5日の開業当時は仁宇布発着が4往復、辺渓折り返しが1往復で、辺渓折り返し列車は休日運休だった。
65年(昭和40年)10月1日ダイヤ改正から5往復とも仁宇布発着となり、全列車が毎日運行だった。
仁宇布までの部分開業で閑散線区だったため、列車は基本的に1両で運行したが、76年(昭和51年)からスタートした「松山湿原まつり」開催時には増結されることもあった。
運行時間帯は最大で40分ほどの変更もあったが、1時間以上の変化はなく、80年(昭和55年)10月1日ダイヤ改正前まで5往復で運行してきた。
利用客の減少や国鉄の合理化施策の影響で、80年10月1日ダイヤ改正から4往復に削減され、昼間の列車が減便された。
81年(昭和56年)10月1日ダイヤ改正では2番列車が午前中から昼過ぎに変更された。
美幸線で最後のダイヤ改正となったのは85年(昭和60年)3月14日。最終営業運行日の9月16日は臨時列車2往復が追加され、既存の4往復と合わせて6往復が8両編成の「さよなら列車」として運行した。
85年9月17日で美幸線は廃止され、バス転換された。
仁宇布から北見枝幸までの建設工事は継続されたものの凍結され、未成に終わったが、もし北見枝幸まで全線開業した際、第3セクターの構想では全線で7往復の運行が予定されていたという。
※参考サイト Rail Artブログ(http://blog.livedoor.jp/railart/)
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