馬へ情熱注ぎ続けて70年
下川町内で馬生産者と言えば、三の橋在住、及川章さん(90代)が真っ先に思い浮かぶ。馬を飼う筆者にとって大先輩。町内最後の馬生産者といえる。今回は及川さんから聞いた馬との思い出を紹介する。
及川さんは西興部村生まれで、間もなく下川町へ移住。父の影響で小学時代から馬を飼育し、以来70年以上を馬と共に過ごしている。10年前まで22年間、上川管内馬事振興会長も務めた。
「小学生時代、馬そりを走らせるのが楽しみで、学校から飛ぶように帰った」と言う。
本格的に馬を扱うようになったのは高校卒後。馬で夏は農耕、道路工事などに使う砂利の運搬、冬は馬そりで造林搬出などをしながら生活費を稼いだ。
17歳のとき、鹿毛の牝馬「ミスマンゲツ」と出会い、借金までして持ち馬と交換。各地の草ばんえい大会で優勝し、旭川競馬場の大会まで制し、その名をとどろかせた。
昭和35年から平成22年まで50年間、種牡馬も飼った。地元で優秀な種牡馬を確保するため、管理を頼まれたのがきっかけだった。
種牡馬自体がばんえいレースで強い姿を見せれば、その評価は上がる。休みを利用し訓練も行い、2頭目の種牡馬は当時4歳で、名寄の道北大会トップクラス「特流馬」のレースで優勝。優秀馬として、種付けを希望する客が増えた。

種牡馬を連れて下川近辺だけでなく、紋別や旭川など各地を巡り、年間100頭以上の牝馬と交配させた。交配先で人が馬にけられる事故が発生し、及川さんの種牡馬が疑われたこともあった。そのときの苦労を忘れられないと語る。
種牡馬と各地を巡ることで、多くの人脈もできた。「その結果、町議会議員も務めることができた」と振り返る。
多い時期は6頭の馬を抱えていたが、2016年当時は繁殖用ばん馬(メス)1頭のみ。体を悪くし種牡馬も手放した。それでも「体が動く限り、1頭だけでも飼い続けたい」と話し、馬に対する情熱の深さを感じる。
<今回は名寄新聞の2016年4月17日付掲載記事を基に再構成しました>
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