名寄市営スケートリンクが廃止　コロナ対策施設整備が困難　協会解散も影響

【名寄市】

名寄市議会総務文教常任委員会（高橋伸典委員長）が、11日午前10時から市役所名寄庁舎で開かれた。新型コロナウイルス感染症の影響で2年間休止としていた市営スケートリンクについて、市側が「本年度から廃止する」と説明した。

同リンクは例年、旧豊西小学校グラウンド跡地に開設していた。しかし、新型コロナの感染拡大に伴い、施設の環境状況から感染防止対策を講じるのが難しいため、2020年度からは休止としていた。

この間に同リンクの管理・運営を委託してきた名寄スケート協会が解散。これを受けて市は、今後の開設、運営方法などで協議を重ねてきた。

しかし、管理・運営できる同協会に代わる団体がないことに加え、感染防止対策のための施設整備にかかる予算確保が大きな問題となっていた。

また、市が直接開設する場合の担当職員の配置もできないため、本年度からのリンク廃止を決定。この日の委員会で市側は廃止の決定と理由を報告して理解を求めた。

委員会では、この他に市側が公共施設等再配置計画推進に向けた取り組み状況として、図書館や児童センター、ワーケーション施設などの施設整備を対象に市民ワークショップを開催して意見交換していることを説明した。

この中では、老朽化に伴う新たな図書館整備については、複合施設による建設が望ましいとする市民意見などが出されたことを報告。