合格へ一心不乱に　稚内観光マイスター検定

市民に住む街のことを知ってもらう機会を提供し、誇りを持って我が街を語るガイド役になってもらうために続けている稚内観光マイスターの検定試験が23日、市役所などを会場に行われた。

今年の検定試験には初級312人、中級53人、上級16人の計381人が出願。昨年より90人も多く、市民の間で徐々に浸透してきて年々増加の傾向。地元出身者だけではなく、警察や海保といった転勤で稚内に赴任した職員の受験も見られるようになってきた。

稚内高校と稚内大谷高校の生徒はそれぞれの学校が試験会場となり、市役所5階の受験会場に集まったのは94人。開始直前までテキストをめくり、やや緊張した表情を見せていたが、試験開始を告げられると、答案用紙に全力で向かっていた。

試験問題は景観や歴史、動植物に関する問題など約50問。制限時間90分で解いていかなければならない。昨年度の試験では、選択式解答の初級は227人中195人が合格だったが、記述式の解答が多くなり、難易度が上がる中級では37人中6人、上級は14人中合格無しとなかなかの難関ぶり。開始後30分を経過すると、解答を終えた受験者は次々と会場を後にした。