1995年(平成7年)3月12日 掲載 西風連小学校83年の歴史に幕 地域シンボルに別れ惜しむ 同窓生も出席し閉校式
西風連小学校(児童9人)の閉校式が1995年(平成7年)3月11日に同校で行われた。児童数の減少から教育的問題などを考え、地域で下多寄小学校への統合を決めたもので、同窓生らも出席して地域と共に歩んだ83年の歴史に別れを告げた。
(記者からの一言)
西風連小学校は1911年(明治44年)7月、下多寄尋常小学校付属西特別教授所として開設。16年(大正5年)に西多寄尋常小学校、41年(昭和16年)に西多寄国民学校、47年に西多寄小学校を経て、61年に西風連小学校となった。52年から84年までは西風連(西多寄)中学校も併設されていた。
学社連携による地域活動の拠点にもなり、四季の丘のシンボルとなっていた。78年(昭和53年)に父母と先生の会が建立した「四季の丘」の石碑が今も残っている。
45年(昭和20年)には児童270人を数えたが、地域内で離農が進むなどして児童数が減少し、最終の1994年度(平成6年度)は9人だった。教育的な見地から地域では93年から統合に向けら検討を行い、94年7月に決定したことを受け、風連町議会では94年末に閉校案を可決した。
95年3月末に閉校し83年の歴史に幕を下ろし、下多寄小学校と統合したが、下多寄小学校も児童数減少により2019年3月末で閉校した。
名寄市風連地区(旧風連町)の小学校は郊外で閉校が進み、近年では風連日進小学校が2013年3月末、東風連小学校が16年3月末で閉校。風連地区の小学校は現在、市街地の風連中央小学校のみとなっている。
Web掲載日2023年3月9日
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