1997年11月19日 掲載 拓銀経営破綻の余波深刻 貸し渋り、選別融資の心配 名寄市・名寄商工会議所 制度融資枠拡大で対応
巨額の不良債権を抱え、経営が悪化していた北海道拓殖銀行(拓銀)は1997年(平成9年)11月17日、経営破綻した。
名寄地方の経済界にも多大なショックを与え、特に拓銀をメインバンクとする企業にとっては、年末の資金繰りを前に不安を増幅。従来以上の貸し渋り、選別融資が強化されるのではーと拓銀の経営破綻の波及を懸念している。
(記者からの一言)
拓銀はバブル期に巨額の過剰融資を行い、バブル崩壊後に不良債権化した。
特に建設会社「カブトデコム」が開業したホテルエイペックス洞爺(現・ザ・ウィンザーホテル洞爺リゾート&スパ)、美容室の「ソフィア中村」が経営した札幌テルメ(現・
シャトレーゼ ガトーキングダム サッポロ)は拓銀破綻の象徴でもあった。
また、拓銀の歴代頭取、融資先の元社長が商法上の特別背任で逮捕、起訴された。 拓銀は経営破綻後、北洋銀行に営業譲渡され、名寄と美深にあった拓銀支店は北洋銀行支店となっている。当時の拓銀美深支店(美深町大通北2丁目)は現在地で北洋銀行美深支店として営業している。 一方、拓銀名寄支店(名寄市西3条南6丁目)は経営破綻後、北洋銀行名寄支店となったが、2012年2月6日、西3条南8丁目(ホテルメープル跡)に移転している。
名寄新聞1997年11月19日 掲載 Web掲載日2022年11月17日
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