負担減り島民喜ぶ　利尻島内で運転免許高齢者講習

70歳以上の運転免許更新時に義務付けられている高齢者講習が18、19日の２日間、利尻町どんとほか各所で開かれた。島民の経済的・時間的負担の軽減に、地域からの要望を基に、道内の離島では初めて行われたもの。２日間で約50人が受講。実車指導や講義、適性検査が行われ、参加者からは「島で受けられるのは助かる」といった声が聞かれた。

利尻島内から受講する場合は、従来だと稚内ドライビングスクールまで出向く必要があり、経済的負担や受講日にフェリーが欠航した場合は受講できず再予約になるなど不便で、利尻、利尻富士両町及び両町の交通安全協会が道公安委員会に島内での実施を求めていた。

講習には旭川方面本部交通課署員が、実車指導用の補助ブレーキ機能がついた車両を持ち込み来島。どんと駐車場で段差乗り上げが出来るかをチェックしたあと、利尻町役場周辺の公道を一周。同乗した署員が指定速度で走行できるか。右左折や一時停止が問題なく出来るかなどを細かくチェック。このほか、動体視力を測る適正検査なども行った。

利尻富士町の北山政行さん（80）は「稚内まで行くとなると、どうしても一泊しないとならないから助かるネ」と感謝の様子。同課の黒島稔史警部は「今回を機に、来年度以降の利尻島内での講習継続を検討したい」と話していた。

（横山淳也）

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