立命館慶祥高校ラグビー部 伊藤選手〝花園〟へ 北海道選手権南大会・満身創痍も優勝に貢献

伊藤選手は、右肩の脱臼骨折と、左脛を疲労骨折し、完治していない状態だった。右の太腿も肉離れとなっている可能性があり〝満身創痍〟でプレー。「高校からラグビーを始めたが、何とか経験者に追いつこうと必死に練習を重ねて結果も欲しかった。痛みがある中でも、やるしかないとの思いで戦った」などと語った。スクラムの際、最前列に位置しパワーが求められる左フロップとして痛みに耐えながら、準決勝ではトライも決めるなど優勝に導いた。 稚内南小、南中を卒業。小学1年生から中学3年生までは野球に汗を流し、小学6年生の時に稚内野球スポーツ少年団で全国大会に出場し、一塁手のレギュラーとして活躍。

父・正志さんは、高校から親元を離れて自立心も高まり、ラグビーを通じて根性も身につけたと我が子の成長を実感。全国大会では「怪我のケアもしながら、花園で思う存分楽しんでほしい」と笑顔を見せた。

12月27日から来年1月7日まで、東大阪市花園ラグビー場で開かれる全国大会。聖地・花園でプレーを前に、伊藤選手は「残り3か月でディフェンス面も強化する練習をしていく。花園では、親への感謝を忘れずプレーしたい。楽しみながら戦い、チームの目標である花園2勝を目指す」と意気込む。