1997年11月30日 掲載 美深・天塩川木材工業が自己破産 負債総額は約120億円 拓銀の破綻で財務面悪化
木材製造、販売を手掛ける美深町若松町、天塩川木材工業株式会社(松浦和雄代表取締役社長、従業員158人)は1997年(平成9年)11月28日、旭川地方裁判所に自己破産を申請、事実上倒産した。
負債総額は約120億円で、美深町内では最高額。同社のメインバンクだった北海道拓殖銀行(拓銀)の経営悪化と破綻による資金繰りや財務内容悪化が背景にあった。
(記者からの一言)
天塩川木材工業は「天木(てんもく)」と呼ばれ、元衆議院議員で労働大臣や運輸大臣も務めた松浦周太郎氏が1944年(昭和19年)3月に創業した。
美深町内では大企業の一つだったことから、倒産は美深のまちを揺るがす最大の事件となり、地域経済に多大な影響を与えた。
工場は美深駅東側にあった。跡地は現在、更地となっているが、一部には住宅や事業所が建っている。
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Web掲載日2022年12月1日
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