底びき漁業 半世紀の歴史1冊に 稚内機船漁協 次世代のために努力
昨年度、発足から50年を迎えた稚内機船漁協(風無成一組合長)ではこのほど「50年史」=B5版、203頁を発刊した。これまでの底びき漁業の歴史をまとめており、風無組合長は「これまでの先人各位の努力を偲び、組合の歩みを次世代に正しく認識していただければ」と話している。
同漁協は1972年9月1日に、旧稚内機船漁協と宗谷機船漁協が合併して発足。56隻の底びき漁船を有する道北の漁業基地の中核だった。その後、200海里規制により減船が相次ぎ、現在は5隻体制となっている。
同組合では、1992年の発足20年時に記念誌を発行しているが今回はそれ以来となるため、ここ30年の変遷を中心に半世紀に亘る歴史を「生産体制の変遷」、「稚内の沖底漁業の特徴、操業条件」など5つに分け、これまでの業務報告書や職員OB、元底びき船漁労長などから資料や写真の提供を受ける協力もあり、それらを見やすくまとめた。
風無組合長は発刊にあたり、度重なる国内外の圧力の中にあって不屈の精神で生き残りをかけて来た先輩漁業者、関係者達の苦悩と知恵によって現在があるものと感謝している。今後も次世代のためにも努力していく―などと記している。 記念誌は200部を製作しており、関係機関に配布した。
(塚本岳人)
Web掲載日2023年4月17日
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