全日写連北海道写真展で最高賞、名寄の山岸さん漁師の祈り表現

日本海に浮かぶ鳥居を印象的に撮影した作品が、全日写連第19回北海道写真展で最高賞の金賞に選ばれた。市内のアマチュア写真家で医師の山岸真理（まこと）さん（70）＝西1北5。 写真仲間から盛んな祝福を受けている。

山岸さんは写真歴約30年。地元名寄をはじめ、広く道北地方をフィールドに自然、風物を独自の視点で見つめ、カメラに収めてきた。四季を通じて、野生生物の撮影や人物スナップも手掛ける。

今回の金賞入賞作品は「北の海、波静か」というタイトル。撮影地は宗谷管内初山別村の海岸。海の中に立つ鳥居を、ごつごつした岩肌の内側から超広角レンズで撮影した。赤い鳥居、夕焼け雲、静かな海、画面手前に配したトンネル状の岩など独特の構図で、厳かな雰囲気に仕上げたカラー作品。

撮影時の思いを山岸さんは、「夕日に沈む鳥居の姿の中に、漁師の安全と豊漁に対する願いを表現したかった。場所は撮影ポイントとして知られている所で、撮影時のタイミングに恵まれたと思う」と話す。

ニッコールクラブ道北支部の設立会員。これまでにニッコールフォトコンテスト、写真道展、アサヒ北海道写真展などに入選、入賞多数。「今後は、全国レベルで行われる写真展に入賞したい」と意欲を燃やす。