丸太引くばん馬と荷物背負うドサンコ
下川の農林業で活躍した馬の多くは「重種馬」「ばん馬」といわれる大型馬。外国馬の血を混ぜて改良された馬であり、ドサンコ(北海道和種馬)ではない。丸太を運び出す馬搬で活躍した。2015年11月、NPO法人森の生活で、亀田郡七飯町の大沼流山牧場から、馬を生かした森林整備に取り組む西埜将世さん(当時36歳)と愛馬のキララ(重種馬)を招き、下川町内「美桑が丘」の風倒木を片付ける「馬搬プログラム」を行った。
参加者が風倒木の枝払いや玉切りを行い、西埜さんがその木をキララに引かせて森の外へ運び出した。多くの丸太を移動でき「一馬力の凄さに感動」「小さな森では馬の力が効果的」など馬の可能性を実感していた。
ちなみに筆者が下川町内で飼っているドサンコの「ハナ」は「キララ」と同じ牧場の出身で友だちである。
以前、重機が入った後の森はその跡がでこぼこに残り、荒らされたように見えたことがある。だが馬搬で通った跡には、引いた丸太できれいにならされた道ができ、景観としても美しく見える。馬搬による森林整備を見直す価値は、十分にあると感じる。
一方、ドサンコは大きな丸太を運び出すことはできない。背中に荷物を背負って物資を運搬することが仕事だった。
200kgの荷物を背負うことが可能で、旅人、米、みそなど生活物資、水産物や植林資材などさまざまなものを運び、道路が未発達だった北海道の開拓地で活躍したようだ。

この運搬作業を「駄づけ」(だんづけ)と呼び、筆者も七飯町で実演を見学したが、ベテランのおじいちゃんが巧みな手さばきで、ドサンコの鞍にロープを縛り付け、左右に薪(まき)を背負わせた。
ドサンコは馬搬には向かないかもしれないが、心優しく、揺れの少ない歩行方法で歩くため、乗馬での野外散歩に適している。北海道の森を自分で生き抜く、野生の力があるのも魅力だ。
筆者とドサンコとの暮らしはまだまだ序章に過ぎず、これから数々の活動をここでも紹介していきたい。
西埜さんは2017年から妻と子どもとともに北海道厚真町で暮らし、ばん馬カップたちと「西埜馬搬」を営んでいる。

<今回は2016年2月29日付名寄新聞掲載の記事を基に再構成しました>
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