【名寄市】
プロ野球東京ヤクルトスワローズの2021年シーズン日本一を記念し、名寄土管製作所(松前司社長)作製によるレンガ製手形プレート「2021年日本一記念手形」の除幕式が、16日に明治神宮野球場(東京都新宿区)で行われた。
記念手形の設置は、東京ヤクルトスワローズの20年ぶり6度目の日本一を記念して行われたもの。高津臣吾監督をはじめ、山田哲人選手、村上宗隆選手、青木宣親選手など48人分(球団指示による選手)の手形やサインをかたどったレンガ製プレートが並ぶ。
プレートの作製は、同社が製造している名寄恒久粘土「Clay(クレイ)3N44」が、21年から明治神宮球場のアンツーカー原料として正式採用されているつながりもあり、同製作所が球団に打診したところ快諾された。
松前社長によると、プレート作製のため、今年3月に2回、同球団の合宿地となっている埼玉県戸田球場などを訪れ、選手約30人分の手形やサインを採取。採取しきれなかった分は、球団スタッフの協力で集められたとのこと。
同製作所の加藤友浩副工場長が中心となって作製作業は進められ、縦・横30㎝のレンガ製プレート48枚が完成。搬送時にプレートが壊れないように、専用のケースも手作りしたという。
記念手形の除幕式には明治神宮外苑の成瀬伸之総務部長、株式会社ヤクルト球団の衣笠剛社長、高津監督、松前社長の4人をはじめ、関係者やマスコットのつば九郎らが出席。
48枚のプレートは、チームの合言葉「絶対大丈夫」や「選手が日本一をつかんだ、その手を未来へと語り継ぐため、記念の手形を残します」などと記された1枚のプレートとともに、神宮球場ライトスタンドにつながる通路の壁面に設置。くす玉割りなどで設置を祝った。
合わせて、JA道北なよろ(東野秀樹組合長)から、ヤクルト球団本社、クラブハウス、戸田合宿所、神宮球場の4カ所に、名寄産もち米「はくちょうもち」合計240㎏が贈られた。
これは、東京ヤクルトスワローズの日本一を祝うとともに、連覇を願ったもので、東野組合長の代打(代理)として松前社長から衣笠社長に目録が手渡された。
同製作所によるプロ野球球団選手の手形プレートを用いたモニュメント設置は、北海道日本ハムファイターズが誕生した2004年(札幌羊ケ丘展望台に設置され、現在は施設内に移設)。ファイターズが日本一、リーグ制覇、アジアシリーズ優勝の三冠を達成した2006年(キャンプ地の沖縄県名護市)に次ぎ3例目で、スワローズが2球団目となる。
松前社長は「球団や合宿所のスタッフ、神宮球場関係者など、多くの方々の力添えの下、実現できたことに感謝したい。選手のリアルサイズを残したいという思いと、名寄の名を全国に売り込みたい気持ちで行った。記念手形を通じて、球団・選手とファンの距離が一層、近いものになってくれるとうれしい」と語っている。
名寄新聞2022年8月25日付掲載 Web掲載日2022年8月29日
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