地域家庭文庫「つぐみ文庫」 絵本や工作を楽しんで 親子で来館する姿も 本年度の開館がスタート
【名寄】
名寄市西13南7(豊栄通り沿い)の地域家庭文庫「つぐみ文庫」が、3日から本年度の開館がスタート。本年度は12月23日までの毎週土曜日午前10時から午後0時半まで開館し、絵本を読んだり、工作に取り組むなど、子どもたちが楽しんでいる。
「つぐみ文庫」は1987年10月、市呂寿子さんが自宅横の別棟に開設。校区だった豊西小学校の児童たちを中心に親しまれてきたが、子どもの生活変化や少子化などで利用が減少し、2012年ごろ定期開館を休止。16年3月末の豊西小閉校もあり、17年末で閉館を決断し蔵書の整理を始めていた。
名寄市立大学の市民連携授業「地域との協働Ⅱ&Ⅲ」で、社会保育学科の堀川真教授のグループが文庫活動の聞き取り、子どもの読書環境調査で市呂さんと出会ったことがきっかけとなり、17年10月から学生主体で「つぐみ文庫」を再開したが、市呂さんはその直前に逝去。現在は夫の博幸さんの厚意で継続している。
例年、6月から12月までオープンし、昨年まで毎週月曜日の午後2時から5時まで開館したが、小学生の9月以降のライフサイクルが午後3時半に下校、4時に帰宅となっているため、今年は毎週土曜日の午前10時から午後0時半までの開館としている。
「つぐみ文庫」の広さは約10畳あり、蔵書は約3千冊が収められている。
開館中は絵本や児童書の閲覧と貸し出しをはじめ、工作やお絵描きコーナーを用意している。
さらに「地域との協働」を履修している名寄市立大学生たちによる学習支援も行っている。
館内は絵本や児童書がびっしりとそろっており、初日は親子で来館する姿が見られた。絵本を読んだりするとともに、堀川教授と学生たちで紙飛行機づくりの工作に取り組むなど、笑顔を見せながら楽しんでいる様子が見られた。
堀川教授は「地域にある子ども部屋の一つとして気軽に訪れていただければ」と語っており、来館を呼び掛けている。
今年は12月23日までの毎週土曜日に開館するが、8月12日のお盆、9月23日の祝日(秋分の日)は休館となる。
名寄新聞2023年6月6日 掲載 Web掲載日2023年6月6日
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