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名寄から世界一のタイヤを 住友ゴム 智恵文のテストコース内に夏用試験路完成
【名寄市】
住友ゴム工業株式会社（山本悟代表取締役社長）の名寄タイヤテストコース規格試験路竣工式・開所式が、13日午前9時から市内智恵文智東の同コースで行われた。山本社長は、より高性能なタイヤ開発に努力すると誓った。
同社は「ダンロップ」のタイヤブランドで知名度が高く、1991年、氷上性能をアップしたスタッドレスタイヤの開発などを目的に市内の同場所にテストコースを開設。以降、毎年1月から3月にテスト隊スタッフが来名し、新たな商品開発に取り組んでいる。
今回整備した規格試験路は夏タイヤ専用のテストコース（1周1200㍍の周回路）。グリップ性能を含め、雨で濡れた路面でも安定して走行できるタイヤなどに必要なデータを収集するのが主な役割で、高性能タイヤの開発につなげていく。
竣工式には同社スタッフをはじめ、加藤剛士市長と担当市職員、コース整備の工事請負事業者が出席。玉串奉納などを行い、来春からの運用開始に向け、安全な試験による商品開発を願った。
開所式で山本社長は、91年の開設以来、屋内氷上試験路「ＮＩＣＥ（ナイス）」も整備するなど、同社の冬タイヤ開発技術拠点施設として運用しているとした上で、「規格試験路が完成したことで通年の施設活用が可能となり、試験内容を大きく増やすことができた」と喜んだ。
また、商品のさらなる品質向上を誓い、「車の電動化など100年に1度の大きな変換期で、環境面にも配慮した性能の向上も求められている。ユーザーの『安心』と『喜び』を使命に、名寄の地から感動する世界一のタイヤ開発を目指し、日々の試験、データ解析などにまい進するので、今後も支援をお願いしたい」と挨拶。
続いて、山本社長や加藤市長、中野秀敏道議会議員、東千春名寄市議会議長などによるテープカットが行われた他、くす玉も割られ、出席者で試験路の完成を祝った。
式終了後、出席者がバスに乗り込み、コースを走行するとともに、同社テストドライバー運転の試験車による記念走行も行われ、新たな商品開発に期待を寄せた。
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名寄新聞2022年11月15日付掲載 Web掲載日2022年11月21日
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