夢破れた全線開業~旧国鉄美幸線の軌跡 見直そう 乗ろう 通そう 美幸線 まちを挙げて存続と全線開業を祈願
美幸線は営業係数(100円の収益を得るために必要な経費の指数)が全国ワーストワンとなった年もあり、風当たりも強くなっていた。
そのため、沿線の美深町、歌登町、枝幸町では1978年(昭和53年)9月、美幸線の存続と全線開業を祈願して、各町の役場庁舎にジャンボ看板を掲げた。
「見直そう 乗ろう 通そう 美幸線」の看板には、美幸線の全線開業は地域住民共通の悲願だったことが込められている。
しかし、その願いもむなしく、1985年(昭和60年)9月17日に美幸線は廃止された。その後、全線開業祈願の看板は取り外され、美深町役場では「福祉と文化社会をめざす美深町」に変わった。
現在は第6次美深町総合計画(2021年度~30年)の基本目標「未来へ続く 笑顔あふれるまち 美深」の看板が掲げられている。
1985年8月15日付。美幸線廃止を1カ月後に控え、「さよなら列車」運行とともに、看板を撤去することを決めていた。
1985年8月15日付。美幸線廃止を1カ月後に控え、「さよなら列車」運行とともに、看板を撤去することを決めていた。
1985年9月20日付。看板は「福祉と文化社会をめざす美深町」に変わっていた。廃止後の跡地処理などで課題が山積していた。
1985年9月20日付。看板は「福祉と文化社会をめざす美深町」に変わっていた。廃止後の跡地処理などで課題が山積していた。
現在は美深町総合計画の基本目標「未来へ続く 笑顔あふれるまち 美深」が掲げられている(2023年3月13日撮影)
現在は美深町総合計画の基本目標「未来へ続く 笑顔あふれるまち 美深」が掲げられている(2023年3月13日撮影)
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