レブンアツモリソウが見頃 感謝祭で観光客を迎え 希少な花を楽しむ
【礼文】
礼文島観光協会のアツモリ感謝祭は2、3日、町内船泊のレブンアツモリソウ群生地で開いた。雨交じりの生憎の空模様だったが、貴重な花々を一目でも―と訪れた観光客を歓迎。町が昨年度に整備した新群生地デッキのテープカットや宗谷総合振興局の「盗掘防止キャンペーン」も行われた。
島内の高山植物のうち、礼文島だけに咲く希少種。淡いクリーム色の美しさに、絶えず観光客が観賞に訪れるのがレブンアツモリソウ。島内でも生育している場所は限られ、特定国内希少野生動植物種などの指定を受ける。
今年は開花が早く、一部は枯れ始め変色している花もあったが、同協会は「まだ観賞を楽しめます」とPR。
群生地には観光バスやレンタカーの団体・個人観光客が途切れず来訪。法被姿の役場職員が入浴剤を配布し、到達証明書の配布や記念スタンプなどを用意して温かくお出迎え。
観光客は、群生地をゆっくりと巡り花を観賞。静岡県から訪れた60代女性は「思い出に綺麗な写真を撮りたい」と、スマートフォンを手に撮影位置を工夫。「遠くから来て良かった」と笑顔を見せた。
また、新たな群生地デッキのテープカットでは、小野徹町長や笹山啓議長らが完成を祝福。盗掘防止キャンペーンは、宗谷総合振興局のほか環境省稚内自然保護官事務所、宗谷森林管理署など各機関から20人が参加。啓発グッズを配布し、大切な高山植物が島から姿を消さないよう抑止効果に期待を込めた。
(横山淳也)
Web掲載日2023年6月12日
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