及川幸雄さん（下川）絵画展

【名寄市】具象的かつ抽象的に描く　名寄市北国博物館で屏風絵や油絵披露

下川町内在住、サロン・ドートンヌ会員の及川幸雄さんによる絵画展が、9日から17日まで名寄市北国博物館ギャラリーホールで開かれており、屏風（びょうぶ）絵や油絵で目を楽しませている。

及川さんは1958年、夕張市の生まれ。81年に東京農工大学を卒業後、愛知県で会社員に。93年に下川町へ移住して農業を営み始めた。

95年から本格的に絵画を始め、98年にル・サロン展で初入選。2002年にはパリ国際サロン展とフィナール国際美術展で初入選。04年に下川町文化奨励賞を受けた。

11年からサロン・ドートンヌ展で9年連続入選し、会員に推挙された。

現在、下川町三の橋で「トマトファームおいかわ」を経営。フルーツトマトを生産しながら、北国の自然をモチーフとした絵画を描く農民画家として知られている。

恒例となっている絵画展で、今年は屏風絵と油絵の14点を披露している。

屏風絵は、6曲1隻「雪蛍2022」をはじめ、4曲1隻の「みずなら図」など。

油絵は、多くの葉を描いた「銀杏（いちょう）図」「楓（かえで）図」など。3点で1組の「林道」は、だいだい、緑、青色でそれぞれキャンパスいっぱいに描き、季節を表現している。

具象的なものから抽象的なものへ作風を変えながら進化。本物の葉のような具象画でもあり、紋様のような抽象画でもある作風の絵画を発表したことで注目度を高め、サロン・ドートンヌ会員に推挙されており、訪れた人たちは及川さん独自の世界観にじっくりと見入っている。

名寄新聞4月13日付掲載　Web掲載日4月18日

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