名寄神社例大祭　本祭りで「みこし渡御」　3年ぶりに露店にぎわう

名寄神社例大祭の「みこし渡御」（神幸祭）が、5日午前9時45分から行われ、前年に引き続き、みこしを乗せた車両が名寄地区一帯を巡行。途中、神事が行われ、法被姿の若い衆が勢いよくみこしを担ぐ姿も見られ、家庭やまちの平安を祈願した。

名寄神社（丸井一途宮司）、祭典実行委員会（東千春委員長）が主催。「名寄まつり」として長年親しまれ、今年も4日宵宮祭で幕開けし、5日例大祭、6日後日祭の日程で開催。

5日はみこし渡御。祭りの中心行事の一つで、氏神が年に一度だけ市中を巡って、市民の生活を見て回るものとされている。今年も新型コロナの感染拡大が続く中で、みこしを載せたトラックが、市内を巡行する形で行われた。

みこしは名寄神社を出発。名寄東小学校、名寄小学校（中央通り）、昭和通り、北星信金ふれあい支店、市民文化センター方面、公園通り、南広場、吉田病院、ホテル藤花などを巡り、駅前通りを経て神社へと戻るルート。

軽快な祭ばやしを響かせながら、みこしを載せたトラックが巡行。沿道や神事には市民たちがみこしを出迎え、無病息災、家内安全などに願いを込める様子が見られた。

途中、東委員長宅付近、吉田病院、ホテル藤花の3カ所で神事が行われ、祭典実行委員会神輿部のメンバーらが「わっしょい、わっしょい」の掛け声に合わせて、みこしを担ぐ姿も見られ、名寄の夏とまちを熱く盛り上げた。

また、名寄まつりを盛り上げるのは、3年ぶりの出店となった西3条通り（南6～南9丁目）の露店（4日～6日）。感染症拡大防止のため、場内の通行は一方通行とし、飲食はテイクアウト、または指定された場所でのみ行うこととし、食べ歩きは禁止とした。

会場には、くじ引き、射的など昔ながらの遊びや、綿あめ、たこ焼き、かき氷、フランクフルトといった食べ物などの露店75軒がずらりと並び、親子連れなどでにぎわいをみせた。