カヌーやスノーツアー 新規返礼品に体験型観光も 名寄市 申請4281件、金額6958万円 ふるさと納税2022年度実績
【名寄】
名寄市は「ふるさと納税」の2022年度実績をまとめた。申請件数4281件、納税額6958万円で、前年度比444件、416万円の減となったが、子育てや農業を中心に多くの寄付が寄せられた。また、本年度は新たに「カヌー&サイクリング」と「パウダースノーサファリツアー」の体験型返礼品も用意しており、全国に名寄の魅力をPRしていく。
市の「ふるさと納税」は08年度からスタート。14年度から納税者に対して返礼品を贈呈している(現在はなよろ観光まちづくり協会に委託)。
17年からは全国各地へのPRなどを目的に、ふるさと納税専門インターネットサイトに登録。この効果により、17年度以降の実績は大幅に増加している。
22年度は4281件、6958万円となり、前年度に比べて減少した。だが、サイトから直接申請できるよう改善した18年度以降は毎年、4000件、4000万円以上の実績を維持している。
納税の寄付項目は全8種類(医療と福祉、大学、冬季スポーツ拠点化、天文台など)。内訳をみると、分野を問わず名寄市のまちづくり全般と位置付けた「指定なし」が約1500件あった他、「子育て」が約800件、「農業」が約600件と多かった。
また、名寄の特産品を中心に約100種類ある返礼品の中で人気を集めたのは、例年同様、名寄が全国に誇る農作物のスイートコーンとアスパラだった。
本年度は、新たな返礼品として体験型観光をメニューに盛り込んだのが大きな特徴だ。「カヌー&サイクリング」(受付期間8月30日まで、体験期間6月上旬から10月上旬)は、サイクリングを楽しんだ後、大自然を満喫しながら名寄川と天塩川をゆったりとカヌーで下る内容。
「パウダースノーサファリツアー」(受付期間12月31日まで、体験期間12月下旬から3月上旬)は、スノーモービルで標高987㍍のピヤシリ山山頂まで走る内容。天候によっては幻想的な気象現象の「サンピラー」を見ることもできる。
両メニューとも専門ガイド付きで、名寄の夏と冬の特徴的な自然を生かした内容だ。
この他にも、新しい返礼品に「名寄白樺カントリー倶楽部利用券」や「エゾミヤマクワガタ」、名寄産ひまわり豚を使用した「ハムソーセージセット」など、名寄ならではのメニューも加えた。
また、同倶楽部の利用券を返礼品に追加したことに合わせ、市外からの同倶楽部利用者が気軽に納税申請できるよう、8月上旬から倶楽部施設内に申請専用のタブレットを設置する予定。
加えて、インターネット面をより強化して付加価値を高めるため、JR東日本が運営する「JRE MALLふるさと納税」(納税することで貯まるポイントで買い物が可能)も新たに導入する予定。9月からのスタートに向けて準備を進めており、名寄の魅力満載で利用しやすい仕組みとしていく。
問い合わせは市役所名寄庁舎内の総合政策課秘書広報課プロモーション推進係(01654③2111)へ。
名寄新聞2023年7月24日 掲載 Web掲載日2023年7月31日
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