枝幸かにまつり4年ぶり開催 来場者2万8000人 毛がに早食い、花火に歓声
【枝幸】
枝幸町の夏の一大イベント、第56回枝幸かにまつり(実行委主催)は1、2日の2日間、ウスタイベ千畳岩特設会場で4年ぶりに盛大に開催。前夜祭、本祭に延べ2万8000人が来場(主催者発表)。道内外や海外からの観光客、町民らがお目当ての毛ガニや新鮮な海産物などの特産品に舌鼓。イベントを楽しむ人で賑わった。
前夜祭を前に隣接するキャンプ場は道内外からのキャンピングカーで満員。特設会場には町内の水産加工会社や飲食店、協力団体の物販出店がずらり。毛ガニやタラバガニをはじめ〝枝幸ほたて〟やツブなどの新鮮な海の幸やカニ飯、ホタテ焼き、カニ汁などまさに枝幸の味覚が集結。贅沢な肴で至福の1杯を楽しむ人も。
長蛇の列ができる名物アトラクションの、元祖毛がに早食い競争は、特設ステージでライバルたちと2分間の攻防を繰り広げ、1位の賞品の毛がに5尾を狙った。留萌市の能登美咲さん(49)は、これまでに数回訪れており、早食い競争は初挑戦で146㌘を食べ、断トツで優勝。「まさか1位になれると思っていなかった。作戦勝ちかな」と笑顔。家に帰って家族で勝利の味をゆっくり楽しみます―と話した。
司会はフリーアナウンサーで枝幸町ふるさと応援大使の及川凜華さんが担当したほか、同じく応援大使の夢想漣えさしが今年のテーマ「海心命道=かいしんめいどう=」やカニサンバ等を披露し、会場を盛り上げた。
本祭の開幕を告げる漁船パレードも人気を集めたほか、本祭のメーンステージではSTVラジオの公開録音が行われ、和久井薫氏の司会で藤井香愛、寺本圭佑歌謡ショー、前夜祭には浜頓別町の僧侶兼シンガーソングライターの加藤煕章や竹中ただし、永井真理子歌謡ショーも人気を呼んだ。前夜祭の最後には4年ぶりの枝幸かにまつりの復活を記念し、打ち上げ花火が枝幸の夜空を彩った。
毛ガニなどが当たる抽選会は前夜祭、本祭共に抽選結果の行方に一喜一憂の声が響き渡った。2日間共に豪華景品が来場者に贈られ、笑顔が咲き、盛況のまま閉幕した。 (神保敏也)
Web掲載日2023年7月10日
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