隔週げつようび更新 楽しい絵本がいっぱい登場します!楽しくためになる絵本の世界をお楽しみください!
「夜廻り猫1~8巻」 深谷かほる 作・画
猫好きな人にはもちろん、猫好きじゃなくても、頑張ってる人、みんなにそっと届けたくなる本です。
1ページで1話の漫画です。1冊にだいたい90話収録されていて8巻まで刊行中です。単行本は8巻までですが、現在もネットで連載中です。
頑張ってるね。頑張りすぎなくていいよ。大丈夫だよ。という寄り添う気持ちであふれている本です。決して無理はしないで、時には自分を甘やかしてもいいんだよって。
二本足で立ち、言葉を話すノラ猫が「夜廻り猫」の遠藤平蔵。名前のとおり厳つい顔をしていますが、人知れず側にいてくれて、何もかも受け止めてくれます。
『泣く子はいねが~泣いてる子はいねが~』と夜な夜な歩き、涙する人、辛い人、苦しい人と、そっと一時一緒にいて、ただ話を聴く、ご飯を食べる、見守る、それだけなのに、それを欲する子どもも大人もたくさんいるよね。大事だよねと思えます。
生きるのをやめようとする子、誰かと一言でも話をしたい人、切ない登場人物は多いけれど、81話にある『新日(新しい日)おめでとう』のように、今日一日が新しく素晴らしい一日の始まりだと。新年のように新しいスタートだと思おうよ。と、そんな言葉がたくさん書かれています。
きっときっと、あなたに届く希望をもてる言葉もあるはずだから、しんどい時には、無理をせずに休んで、読んでほしいと思える本です。
講談社、2017年3月~現在連載中。
堀川美和(つぐみ文庫サポーター)
Web掲載日2023年4月6日
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