【下川町】身体や健康を伝える場にアロマセラピスト 塚本あずささん下川町で20日オープン
町内在住のアロマセラピスト・漢方スタイリストの塚本あずささん(36)は、アロマセラピーマッサージと漢方茶の店「二十日―はつか―」を4月20日に町内幸町でオープンする。「お茶から始めるセルフケアをコンセプトに、気軽に来ていただける、身体や健康のことを伝えていける場を心掛けたい」と語る。
塚本さんは埼玉県出身。2019年12月に、下川町の起業型地域おこし協力隊(任期は最長3年)に着任して移住。
翌年9月からは、町内錦町の改修した納屋でリラクゼーションサロン「薬草庵」をオープン。町内で製造販売されているオイルやオーガニック、ナチュラル製品を使用したトリートメントを提供し、ハーブなどをブレンドした薬膳茶も、町内の店舗やイベント、インターネットを通じて販売してきた。
トリートメントと茶を一緒に提供できる店を持ちたい―と、自宅兼店舗にする場所を探し、昨年10月、賃貸住宅として使われていた2階建ての空き家を購入。1階の内装をカフェとサロンの店舗に改修した。
改修は、塚本さんの描いたイメージを基に、町内の建設会社で進め、塚本さんも自分でできる作業を担った。
まきストーブ、レトロな雰囲気、ずっと居続けたくなる居心地の良い空間を意識。
その場で菓子と茶を提供できるよう、飲食店営業許可と菓子製造許可の手続きも進めている。
3月20日には完成した内装の披露として、プレオープンイベントも開催した。
店舗名「二十日」は、塚本さん自身の誕生日(4月20日)から命名。「店の名前を○○さんと呼ぶことが多いので、呼びやすい音の響きにしたいと思った。ロゴで使用している花も屋号と関連付けたいと思って探し、牡丹(ぼたん)の別名が二十日草(はつかぐさ)だったので決めた」と言う。店も誕生日にオープンする。
アロマセラピーマッサージでは、町内産の化粧品で、ボディ・フェイシャル・マタニティトリートメントを行う。洋服を着たままでも受けられるメニューも用意している。
「敷居の高いものと思わず気軽に利用してほしい。病院に行くほどではないけれど、肩こりがつらい、足がむくむ、何となく疲れが取れないなどの悩み改善に使ってもらえたらうれしい」と語る。
漢方茶では、漢方の考えをベースに、国産・有機栽培・無農薬の食材を使ってブレンドする。悩みや季節に合わせ、飲みやすいものを意識し、季節の焼き菓子とのセットも出す。食事の提供はないとのことだ。
庭では、ハーブを中心に花壇も作る。「植物が好きなので、植物を絡めたイベントも開催したい。月1の花屋とか、ハーブウオーターワークショップ、フリーマーケット、地元講師によるヨガ教室もできたら楽しそう」と夢を膨らます。
塚本さんは「気軽にお茶を飲みに来ていただき、体調に合わせたお茶を調合して提供することで、地域の方たちの健康をサポートしたい。これまで、サロンを利用した方には、体調の悩みを聞き、食生活やストレッチなどセルフケア方法をアドバイスしてきたが、カフェを利用する方にも間口を広げ、幅広い方の相談に応じていきたい。室内では靴を脱ぐので、子どもが寝転がっても大丈夫。子連れの方にも来ていただきたい」と話す。
現在、民間資格の漢方上級スタイリストを有する。漢方臨床指導士の資格取得を目指し、薬物学コースを修了し診断学コースを受講中。12月の認定試験を目指して励む。
4月の営業はカフェが20、21、26、28、29日、サロン(完全予約制)が23、27、30日で、時間は午前11時から午後6時。
名寄新聞4月5日付掲載 Web掲載日4月12日
道北の求人情報
名寄新聞を購読希望の方は
名寄新聞 購読料のご案内通信員募集のお知らせ道北ネット ビジネスデータ トップページに戻る