集客への取り組みもなされる 海水浴場駅、SLすずらん号、増毛ノロッコ号
貨物や旅客輸送が減少し、各駅の交換設備の撤去や貨物列車の減便、旅客では速達列車が廃止され、1987年(昭和62年)4月1日の国鉄分割民営化を迎えた。
JR北海道、JR貨物が発足し、旅客や貨物輸送を継承するとともに、仮乗降場は全て駅に昇格した。
89年(平成元年)7月23日、留萌市内の瀬越駅~礼受駅間に臨時駅の浜中海水浴場駅が開設された。7月下旬から8月上旬までの期間限定で営業し、海水浴客の利便性向上を図った。ホームなどの設備はなく、列車が停車するたびに出入り口にタラップを取り付けて乗降させていた。95年(平成7年)8月7日の営業をもって廃止され、同時に海水浴客向け臨時列車も運行を終えた。
国鉄末期に廃止された速達列車だが、90年(平成2年)3月10日から快速「るもい」が下り旭川~増毛間(旭川~深川間、留萌~増毛間は各駅停車)、上り留萌~深川間で運行開始し、95年4月1日に廃止された。
その後は集客に向けた取り組みがなされ、NHK朝の連続テレビ小説「すずらん」(99年4月5日~10月2日放送)の撮影が留萌本線や恵比島駅(ドラマでは「明日萌駅」として登場)で行われたことをきっかけに、C11蒸気機関車の牽引による「SLすずらん号」が99年(平成11年)5月1日から不定期で運行開始した。当初はC11 171号機の単機だったが、2000年(平成12年)からは207号機も加わって重連運転することもあった。
また、DE15ディーゼル機関車の牽引による「増毛ノロッコ号」が01年(平成13年)4月28日から運行開始し、ゴールデンウイーク時期に運行した。
SLすずらん号、増毛ノロッコ号ともに人気を集め、集客に貢献したが、次第に乗客が減少し、運行期間も短縮され、SLすずらん号は06年(平成18年)9月10日、増毛ノロッコ号は16年(平成28年)5月8日の運行を最後に廃止された。
駅の廃止や交換設備の撤去もあり、桜庭駅が1990年10月1日、東幌糠駅が2006年3月18日に廃止された。石狩沼田駅は1994年(平成6年)12月に交換設備が撤去され(駅舎反対側ホームは残存)、列車交換(すれ違い)が可能なのは峠下駅と留萌駅だけとなった。深川~留萌間の貨物営業も99年4月1日をもって廃止され、貨物列車は姿を消したが、末期はダイヤだけが設定され、貨物列車自体は走らなかった日もあったという。
その後、日常の利用客減少にも歯止めが掛からず、廃止が取り沙汰されるようになった。
一方、高規格道路の深川留萌自動車道が98年(平成10年)4月11日に道央自動車道の深川JCTから分岐し深川西ICまで開通。98年7月23日に秩父別ICまで、2003年(平成15年)7月17日に沼田ICまで、05年(平成17年)3月27日に北竜ひまわりICまで、06年11月26日には留萌幌糠ICまで開通し、留萌本線の利用状況にも影響を及ぼすようになった。
(続く)


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