美深高校軽音楽部 北海道高文連軽音楽大会 コピー部門でグランプリ 歓声を受けて達成感も味わう 全国総文祭出場逃し悔しさも
【美深】
美深高校軽音楽部の3年生バンド「Arcana(アルカナ)」が、北海道高文連第8回全道高校軽音楽大会のコピー部門でグランプリを受賞した。目標としていた全国高校総合文化祭(総文祭)の出場権が得られる総合グランプリは惜しくも逃し、悔しさを見せていたが、メンバーたちは「歓声が上がって達成感がありました。これからのライブも楽しんでいきたい」と、やりがいを感じている。
Arcanaのメンバーは、部長でギターの西村匠萬君、ボーカルの大石ゆずさん、ギターの立花陽菜さん、ベースの佐藤晴香さん、ドラムの市川夢乃さん、キーボードの佐藤愛華さん、鈴木海音さんの7人。
もともと2つのバンドだったが、昨年6月から合同で演奏し、昨年9月のスニーカーエイジ北海道地区大会、昨年12月の同全国大会に出場した。
高文連の道北支部大会は今年4月中旬に映像審査で行われ、5組がエントリー。同月21日に結果が発表され、Arcanaが最優秀賞となった。
全道大会は5月18、19日に伊達市の「だて歴史の杜カルチャーセンター」で開かれ、コピー部門には12組が出場した。
LiSAさんの「Empty MARMAiD」を演奏。大人っぽさと力強さを兼ね備えた曲調となっており、顧問の木村怜史教諭からも勧められ、この曲を選んだ。
5カ月ほど練習を重ねてきたが、ドラムの強弱やテンポ感の変化も多く、納得いく演奏ができなかったとのこと。外部からも講師を招いて、曲調に乗ったり、演奏に動きを付けたりする練習に取り組んできた。
今年の全道大会から一般の観客入場や声出しも可能となり、市川さんは「お客さんがすごく乗ってくれた。手拍子もあり、演奏が終わった後には歓声が上がり、会場の雰囲気も盛り上がっていた」と話す。
審査の結果、グランプリを受賞。同校では2019年度に「襷掛(たすきがけ)」がコピー部門でグランプリを受けており、4年ぶりとなる。
一方、全国総文祭の出場権が得られる総合グランプリは、オリジナル部門グランプリの札幌厚別高校に。目標としていた全国出場を惜しくも逃し、鈴木さんは「グランプリまで行った分、余計に悔しかった」と思いをにじませている。
全道大会を終えて、立花さんは「演奏でミスしてしまったところもあり悔しい。これからも楽しんで演奏していきたい」。
鈴木さんは「最後の大会で悔しい部分もあるが、全力を出し切って演奏できた。残っているライブを全力で楽しみたい」。
市川さんは「演奏の最後に歓声が上がり、やり遂げて達成感があった。グランプリを取れてうれしい。反省を生かして楽しくライブをしていきたい」。
佐藤晴香さんは「ミスしないように―と思って演奏し、グランプリが取れてうれしかった。今後も一つ一つのライブを楽しんでいきたい」。
佐藤愛華さんは「演奏が終わった後、ダメかと思っていたが、グランプリとなって驚いた。これからも地域の演奏で楽しんでいければ」。
大石さんは「あまりうまく演奏できず悔しかったけれど、グランプリと呼ばれた時、最後の大会だったので良い思い出になった。今後もライブを頑張っていきたい」。
西村君は「最後の大会だったので気合を入れて練習してきた。総合グランプリが取れるような演奏がうまくできず悔しかったが、コピー部門でグランプリが取れたので良い思い出だった。ライブがいくつかあるので楽しんでいきたい。高校に入学した時、軽音楽部に入ろうか悩んだが、今となっては入っていてよかったと思う」と語る。
顧問の木村教諭は「本当に惜しかったが、よくやったと思う。思い通りにはならなかったが、グランプリはみんなが頑張ってきた証拠」と努力をたたえている。
今後は今月10日に名寄市民文化センターエンレイホールで「キタノコエライブ2023」、7月9日に同校で美高祭、7月23日に町民体育館横で美深ふるさと夏まつりビールパーティーに出演。7月29日にびふかアイランドで開かれる「凹地野音FES」で引退となる。
名寄新聞2023年6月4日 掲載 Web掲載日2023年6月6日
道北の求人情報
名寄新聞を購読希望の方は
名寄新聞 購読料のご案内通信員募集のお知らせ道北ネット ビジネスデータ トップページに戻る