曙地区の空に牛のぼり　子どもと大人が協力し設置

5日の端午の節句を前に稚内市の旧曙小学校で1日、毎年恒例の「牛のぼり」が掲げられた。

旧曙小は閉校前、通っていたのはほとんど酪農家庭の子どもだったため、地域の産業に親しもうと1983年から毎年、子ども達が牛のぼりを手作り。天北小中学校に統合したあとも地域の行事として引き継がれた。

曙地区では1年で最大の行事。例年であれば餅つきを行い、雑煮にして食べ、持ち寄った山菜などで端午の節句を祝うが、今年も新型コロナウイルス感染防止のため集会は中止。作業に集まった子ども10人を含む地域住民など30人で牛のぼり11流の掲揚だけが行われた。

曙小の卒業生で天北地区子育て連絡協議会の田頭英智会長は「去年は2人の新入生がいたのに新作も作れなかった。来年こそ新作を用意してみんなで集まりたい」と決意を述べた。　

（金子栄次）