【名寄市】
岸小夜子教育長(63)の就任式が、1日午前11時から市役所名寄庁舎で行われた。11年間にわたって名寄市の教育長を務めた小野浩一氏の退任に伴うもので、新しく就任した岸教育長は「今までの教育経験を生かして職責を果たしたい」などと抱負を語った。
岸教育長は、1981年に北海道教育大学旭川校を卒業後、93年まで教諭として上川管内の小中学校に勤務。同年4月から96年3月まで、在外教育施設パナマ日本人学校への派遣経験もある。
97年からは学校現場を離れ、北海道教育庁空知教育局指導主事に。2003年からは同庁で生涯学習部小中・特殊教育課や学校教育局義務教育課などで勤務し、12年に釧路教育局次長、18年に同庁学校教育局長など歴任。翌19年3月に定年退職した。
また、同年4月からは学校法人旭川龍谷学園法人本部長・常任理事として高校経営に携わり、今年3月に退職。7月1日付で名寄市教育委員会教育長となった。
就任式では、加藤剛士市長が「学校現場や教育行政経験が豊富なだけではなく、高校経営の実績もあり、素晴らしい経歴の持ち主。思う存分に力を発揮して暴れてほしい。また、教育部全体で連携して岸教育長を盛り上げてほしい」などと歓迎の挨拶をした。
岸教育長は「大役で身の引き締まる思い。歴代の教育長に追いつけるよう頑張るので協力をお願いしたい」。1985年からの2年間、旧豊西小学校で勤務したことを振り返り「新米で失敗も多かったが、温かく的確に指導していただき、教員として大きく成長させてもらったまち。未熟な部分をカバーして支えてもらい、感謝している」と話した。
また、同校勤務がわずか2年間で心残りがあったとし、「巡り巡って不思議な縁で名寄に勤務することとなり、名寄のために残りの人生を頑張りたいと思い、教育長の話を受けた。16年間の教員生活、22年間の同庁勤務、定年後の高校法人経営の経験を生かし、市民の声に耳を傾け、職責を全うしたい」と抱負を語った。
道北の求人情報
名寄新聞を購読希望の方は
名寄新聞 購読料のご案内通信員募集のお知らせ道北ネット ビジネスデータ トップページに戻る