小学生チーム初の日本選手権へ、名寄カーリング協会ジュニア「Parlant」

小学生チーム初の日本選手権へ、名寄カーリング協会ジュニア「Parlant」

【名寄市】

名寄カーリング協会（相馬民男会長）ジュニアクラブのチーム「Parlant（パーロント）」は、今月19、20の両日に北見市で開催された「JA全農チビリンピック2022　第4回全日本小学生カーリング選手権大会北海道代表選考会」（北海道カーリング協会指導普及委員会主催）に出場し、見事優勝。12月に横浜市で開催される全国大会へ北海道代表として出場する

同北海道代表選考会には、名寄、札幌、北見、帯広から4チームが出場。

名寄から出場のチーム「Parlant」は、菅戸凛乃さん（南小6年、リード）、辻下紗輝さん（東小5年、セカンド）、坂上歩優さん（南小6年、サード）、水間柚花さん（名寄小6年、スキップ）の女子4人で構成。

総当たり戦で行われ、「Parlant」は初戦で札幌チームに5対3、2戦目で北見チームに7対1で勝利。最終戦は帯広チームとの対戦。序盤から拮抗（きっこう）した展開となり、勝負は最終4エンドまでもつれた。

最後の一投で決めれば優勝という大切な場面で、スキップの水間さんは「1分間くらい、投げるのをちゅうちょしました。みんなが励ましてくれ、意を決し投じることができました。決まったきとは、うれしくて泣いてしまいました」と、最後は4人がかりでスイープ（ブラシで氷をこする）し、みんなの気持ちでストーンを運んだ。

3戦全勝での優勝に、4人は「全国大会に行けるとは思っていなかったので、びっくりです」と語る、

「Parlant」は昨年結成。今年3月にメンバーの1人が市外へ引っ越したため脱退し、新たに辻下さんが加わって活動する。4人によると、日頃からおしゃべりなチームだと言われているため、フランス語で「おしゃべり」を意味する「Parlant」と名付けたとのこと。

「こんなに練習したのは初めて」と、11月のカーリングホール開設から、ほぼ毎日、基本練習をみっちりこなして大会に臨んだとのこと。

チームの強みについて、4人は「コミュニケーションの良さ」と即答。名寄以外では初の大会とのことで、全員が緊張していたが、苦しい場面でもコミュニケーションをとりながらプレーしたという。

滝ケ平裕矢コーチは、「定期の練習だけでなく、自主練習も積極的に行っていた。出場チームの中では最もリラックスしていたと思うし、ショット率も安定していた。最後はよく決めてくれた」とメンバーの健闘をたたえる。

全国大会は各ブロック代表の8チームが出場予定。4人は「上位入賞が目標」とするとともに、菅戸さんは「アイスの情報をメンバーと共有してプレーしたいです」。辻下さんは「全道ではアイスに慣れるまで時間がかかったので、全国では早く慣れて、コミュニケーションを大切にプレーしたいです」。

水間さんは「全道ではアイスに慣れるのが遅かったので、全国では早く慣れることができるよう頑張りたいです」。坂上さんは「ストーンのスピード調整をしっかりできるようにしたいです」と気持ちを新たに抱負。

滝ケ平コーチは「全国では上位入賞を目指すということよりも、まずはみんなに楽しんで競技してもらいたい。いろいろな場所でカーリングをする経験を積んでほしい」と語っている。

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名寄新聞2022年11月26日 掲載　Web掲載日2022年12月5日

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