名寄市立大学 学生考案の商品販売へ 美深 長谷川農園とコラボ もち粉スイーツプロジェクト
【名寄・美深】
名寄市立大学コミュニティケア教育研究センター(荻野大助センター長)の2023年度採択課題研究で、美深町吉野の長谷川農園(長谷川和夫さん経営)とのコラボ企画「もち粉スイーツプロジェクト」から、栄養学科学生が考案したスイーツ商品を販売することになった。9日正午から同大学図書館会議室で記者会見を行い、学生たちが商品のコンセプトをPRした。販売は20日の「美深ファーマーズマーケット」会場で行われる。
同センターでは、地域と連携、協働し、課題発見、解決に取り組む研究活動を行っている。
本年度採択の課題研究「生産者と協同し地域特産物のもち粉を活用したレシピ開発事業」(研究代表者・福士一恵栄養学科講師)では、栄養学科学生が地域のもち米生産農家と協同し、もち粉を活用した商品開発やレシピ集作成により、もち米の消費拡大を目的に取り組んでいる。
福士さんが長谷川農園のインスタグラムでもち米、もち粉を知り、「もち粉スイーツプロジェクト」がスタートした。
長谷川農園では、稲作を中心に営んでおり、特別栽培のもち米15haのうち4haで、水田の畦畔(けいはん)にハーブを植え込みながら、殺菌剤や殺虫剤不使用で栽培。もち粉は5年ほど前から自家製粉し、販売している。
プロジェクトは学生14人が携わり、5月から開始。10商品を試作し、7月10日に試食会を実施した。
そのうち作田佳穂さん(4年)が考案した「もち粉のもちもちチョコレートケーキ」、小澤美結さん(2年)の「しあわせのもちもちミニどら焼き」、小林麗矢さん(2年)の「もち粉のまっしろスノーロール」の発売が決定。長谷川さんの妻・華恵さんが商品化させた。
記者会見で、作田さんは「もち粉の特徴を生かし、モチモチ、フワフワとともに、シャリシャリとした食感で、何度でも食べたくなる味わいです」。
長谷川華恵さんは「もち粉のスイーツがにじわじわと日が当たるようになって、学生さんとともに新しい可能性、魅力で地域を盛り上げたい」と意気込んだ。
3商品は、20日に美深町民体育館横イベント広場で開かれる「美深ファーマーズマーケット」で、午前9時から正午まで長谷川農園のブースで販売。同農園のもち米、もち粉、餅菓子、焼き菓子も販売する。
レシピ集も今後、他のもち粉スイーツメニューと合わせて作成することにしている。
名寄新聞2023年8月11日 掲載 Web掲載日2023年8月17日
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