「わがまち」コロナ禍を生き抜く「名寄朝日ボウル」 日本最北の誇りを持ち営業
名寄新聞社通信員 金子
いまだ終息しないコロナ禍に、名寄市内にも経済活動が将来への見通しがつかない業種の企業や商店がたくさんあります。そのような状況の中で奮闘する地域の方々を訪ねてみました。
初回は最北のボウリングセンター「名寄朝日ボウル」を訪ねてみました。名寄朝日ボウルは市街商店街より少し離れた場所にありながらも根強いファンに支えられながら40年以上営業を続けるボウリング場です。
初代オーナーの跡を継ぎ支配人を務める川口晴生現社長に、混迷を極めるコロナ禍をどう乗り切り今後のボウリング場運営の動向を伺ってみました。
朝日ボウルは名寄の他に稚内にもボウリング場を営業していましたが客足の鈍化で3年前に閉店しています。ですから今はここ名寄が日本最北のボウリング場と言うことになります。
この「最北のボウリング場」という名をキャッチにしてお客さんの伸びを期待していたそうですが、2年前からのコロナ感染拡大の影響をもろに受けて非常に厳しい経営状態になっているそうです。
設備的にはボウリング場協会の支援により自動の検温器やアルコール噴霧器を市内のどの商店より早く取り入れ、同センターは1階と2階に分かれているため、お客さんが密にならないように各階とレーンを分散して利用してもらったりと工夫しているそうです。そして、お客様には必ずマスク着用をお願いしているとのこと。
そんな中でも、国、道、市からの緊急事態宣言のときなどのその都度の支援金、助成金そして商工会議所や北海道ボウリング場協会などからの情報伝達などにはとても助けられたそうです。
現在困っていることとしては団体客の予約の激減、フリー客においてもファミリー客の激減、狭い場内においての感染の恐れ、クラスター発生の危機感、営業を継続することの恐怖感などは常にあるとのこと。窓を開けて換気をするなどしてできるだけのことはしているそうですが、何が起こるか分からないのが現状だと言えます。
コロナ感染は今でも現在進行形で、国の対応は日々変わってきています。それでもコロナ前とではお客様の来場者数は比較のしようがないほど減少したままです。コロナが終息しない限り回復は出来ないのが現状です。これからの継続が可能かどうか分からない中でも日本最北のボウリング場である誇りを持ちつつ、何とか1年でも長く継続していく覚悟でやっているとのこと。
一般のお客さんだけでなく他にボウリング場会員さんを常時募っているとのこと。この会員さん達がコロナ禍にも関わらず熱心に来場して下さるので大いに助けられて今をしのいでいるそうです。コロナ禍の中、老若男女に、スポーツとしてもレクリエーションとしても楽しめるのがボウリングの魅力という。どうか温かい目で見守ってほしいとのことです。
毎週開催のボウリング教室は、川口社長自ら講師を務め明るく楽しいボウリングの世界を創っていて、特に中高年の女性に人気が高く場内には歓声が響いているとのこと。
川口社長は「コロナ禍終息後はプロボウラー招待も予定。その他一般のお客様の親睦ゲームも引き受けています。ボウリングに関するアドバイス 用具やボウルの相談も受け付けています」と呼び掛けています。
「朝日ボウル」 住所:名寄市西2条南4丁目 営業時間は10:00~翌0:00。月曜定休。 TEL:01654-2-2866
道北の求人情報
名寄新聞を購読希望の方は
名寄新聞 購読料のご案内通信員募集のお知らせ道北ネット ビジネスデータ トップページに戻る