石田直裕五段招く、日本将棋連盟名寄支部で子ども将棋教室
【名寄】
日本将棋連盟名寄支部(吉川明男支部長)の子ども将棋教室が、13日午前10時から「よろーな」で開かれ、名寄市生まれのプロ棋士の石田直裕五段を講師に招き、棋力を磨いた。
石田五段は1988年(昭和63年)12月5日、名寄市の生まれ。2001年9月、日本将棋連盟の新進棋士奨励会に入会。12年10月にプロとなった。17年8月、五段に昇段。21年7月には第71期ALSOK杯王将戦2次予選で、藤井聡太竜王と対戦している。
石田五段との子ども将棋教室は以前から開催しており、今回は14日に札幌市内で開かれる研修会に合わせて帰省するとともに、同教室で指導対局を行うことになり、名寄と士別の将棋教室から、小学1年から高校2年まで14人が参加した。
開会で吉川支部長は「将棋は難しいものですが、いかに習って覚えるかです。勝つことではなく、良い手を探すことを目指してやってください。石田先生から教わったことを生かして、大会で成績を残してください」と挨拶した。
続いて、石田五段が講話。プロ棋士になるための方法を伝えるとともに、師匠によって攻め手が異なってくることなどを話しながら「今日、ダメだったところは反省して次に生かせるようにしましょう。長いスパンでクリアできるよう頑張っていきましょう」と呼び掛けた。
その後、指導対局を開始。石田五段が子ども8人と一度に対局する「8面指し」で、四枚落ちから平手戦まで19局を行った。
下手優勢な将棋もあったが、結果は石田五段が19戦全勝し、プロ棋士の強さをあらためて実感した。
対局後、持参した色紙や石田五段著述の本にサインをもらう子もいるなど、実り多い教室となっていた。
名寄新聞2023年5月16日 掲載 Web掲載日2023年5月22日
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