「キャビアつくりたい！」有坂征志さん（茨城県出身）美深町地域おこし協力隊に着任

茨城県出身の有坂征志さん（25）が、1日付で美深町地域おこし協力隊員に着任。チョウザメの飼育を担当することになっており「自分の手でキャビアをつくり上げてみたい。イベントに積極的に関わりながら、美深町の一員として頑張りたい」と意気込んでいる。

有坂さんは1996年（平成8年）9月3日、茨城県鹿島市の生まれ。14歳から東京都内に住んだ。大学卒業後、IT企業に就職。プログラマーを務め、昨年末で退職した。 その後、次の仕事を探していたところ、美深町のチョウザメ飼育をインターネット検索で発見した。

東京競馬場（東京都府中市）の付近に住んでいたこともあり、馬が好きとのことで「馬の牧場といった育成や畜産の仕事に興味があって探していたが、美深でチョウザメの飼育が検索に出てきて、やってみたいと思った」。

さらに「IT系の仕事やパソコンでつくっているものは目に見えないものが多いが、次は目に見えるもの、手に取れるものをつくってみたい」と、チョウザメへの興味や協力隊員応募へのきっかけを話す。

5月19日に美深町へ転入。北海道に友人がおり、札幌へは何度か訪れているが、美深を含めて道北地方は初めて。

チョウザメは町役場の水槽で飼育展示している魚体を初めて見たとのことで、その後、町内の飼育研究施設を訪問。「生まれたばかりのチョウザメと成長したチョウザメで大きさの差が激しく、びっくりした」と第一印象を語る。

31日午前9時半から町役場で委嘱式が行われ、山口信夫町長から激励されながら隊員に着任した。

6月1日から隊員の任期（1年間）がスタート。今後に向けて「自分の手でキャビアをつくり上げ、自分の手で持ってみたい。美深町のイベント、いろいろなサークルに積極的に関わりながら、美深町の一員として頑張りたい。先輩の隊員とお会いし、お話を聞いており、今後の活動を楽しみにしている」と意欲を見せている。