名中グラウンド・北IC付近で、クマ相次いで目撃

14日午前7時56分ごろ、名寄市豊栄の名寄中学校グラウンド内でクマを目撃した―と、住民から名寄警察署に通報があった。

また、同日午前9時9分ごろ、名寄市砺波の名寄美深道路・名寄北インターチェンジ（IC）付近でもクマを目撃した―とドライバーから同署に通報があった。

同署によると、名寄中グラウンドは住宅街に近く、クマが豊栄川からグラウンドに入って西側へ向かい、雑木林に入っていった。体長は1mほど。人畜に被害はなかった。生徒の登校時間帯は終わっていた。

名寄北IC付近は農家が点在しており、クマが道路を横断して畑の中に入っていくのが目撃された。体長は1mほど。人畜に被害はなかった。

目撃の時間や場所、状況から、同一個体のクマの可能性もあるとみており、名寄中グラウンドから西側の堤防を上がり、天塩川を西へ横断し、名寄北IC付近に至ったと考えられる。

その後、クマは砺波方面の山林に入っていく姿や足跡が確認された。

クマが相次いで目撃され、同署や名寄市、猟友会では捜索を実施。さらに市、同署では下校時間帯に合わせて現場周辺のパトロールを行った。

また、名寄南小学校では集団下校、名寄中では部活動を行わず下校の措置を取った。

名寄市の杉村英樹さんは、名寄新聞社にクマの写真を提供。

14日午前9時5分、名寄美深道路・名寄北ICの東南約300m地点で、天塩川方向からクマが現れ、作業中だった杉村さんの横約30mを横切り、同道路の柵を乗り越えて、西方向へ道路を渡っていく様子を撮影した。

道北トピックス 記事一覧

名寄新聞2022年12月15日 掲載　Web掲載日2022年12月19日