酒造りの苦労や展望など語る、名寄で道北の地域振興を考える講演会
【名寄市】
道北の地域振興を考える研究会(清水池義治会長)主催の第25回道北の地域振興を考える講演会「日本最北のお酒造り最前線」が、17日午後6時から名寄市立大学で開かれた。
名寄市立大学コミュニティケア教育研究センターの共催。同講演会は、下川町在住で研究会会員の奈須憲一郎さんが発起人となり企画。この数年で道北地域にも増えてきた酒造場に着目し、研究会が以前から議題に挙げている「天塩川テロワール構想」との関連を探りながら、道北の酒造場で働くメンバーらが事例発表を行った。なお、同講演の様子はオンラインでも同時配信された。
冒頭、奈須さんが講演会の企画趣旨を説明。奈須さんが2020年から取り組んできた「木の酒」商品化に向けた活動の中で見えてきた課題の共有を図るとともに、個々の酒造会社だけに留まらない地域ブランディングを進めることで、さらなる発展が見込まれることなどを提案した。
続いて、清水会長が「天塩川テロワールの可能性」をテーマに基調講演。天塩川流域での広域的な地域振興策に取り組む意義や、キーワードとしての「天塩川テロワール」という概念について説明した。
株式会社森臥代表取締役の竹部裕二さん、株式会社美深白樺ブルワリー代表取締役の高橋克尚さん、株式会社志BETSホールディングス士別サムライブルワリー醸造長の風間健さん、一般社団法人EZOUSAGI(下川町)理事の倉澤晋平さん、有限会社さっぷ白樺スピリッツプロジェクト(美深町)研究員の野崎知真さんが登壇して事例報告。
名寄市でワインを製造している森臥の竹部さんは、ぶどうの植樹から始めたワイン作りの苦労や、酒造免許には年間でクリアしなければならない最低製造量があること、それをクリアするための工夫などについて語った。
竹部さんのぶどう畑の写真が、スクリーンで紹介され、最初に植樹した場所などを指すと、出席者も目で追う姿が見られ、興味深そうに耳を傾けた。
美深白樺ブルワリーの高橋さんは、道北地域でブルワリーが担う役割について、設立当初の様子などスクリーン映像で紹介しながら説明。「これからさらに道北に酒造場が増えてくれれば」と展望を語った。
志BETSホールディングス士別サムライブルワリーの風間さんからは、士別でのビール造りに至った経緯や、風間さん個人が行う事業と、もともと旅人であった来歴を生かして、これまで道北に縁のなかった人たちにアプローチしている事例などが報告された。
EZOUSAGIの倉澤さんは、農家や養蜂家とも良い関係を築きながら作るクラフトリキュールの理念について説明。出席者からその理念にたどり着いた理由について質問があり、倉澤さんは「町内の方々と交流をする中で生まれた」とした。
さっぷ白樺スピリッツプロジェクトの野崎さんは、2022年5月から7月にかけて、森林総合研究所で行われた「木の酒」に関する研修について報告。木材から酒を作る新たな酒造りを説明した。
事例報告の後、総合討論として登壇者全員が壇上に上がり、会場やオンライン配信で寄せられた質問に応える時間も設けられ、酒造りと水との関わりなどについて意見が交わされた。
司会進行を務めた奈須さんは「講演会を第2弾、第3弾と続けて開催していければ」などと力強く抱負を語った。
名寄新聞2022年11月23日 掲載 Web掲載日2022年11月28日
道北の求人情報
北海道上川郡和寒町字三笠99番地
株式会社 近藤組
上川管内の作業所
変形労働時間制
1級土木技術者
300,000円〜400,000円
北海道上川郡和寒町字三笠99番地
株式会社 近藤組
上川管内の作業所
変形労働時間制
2級土木技術者
250,000円〜330,000円
北海道上川郡和寒町字三笠99番地
株式会社 近藤組
上川管内の作業所
変形労働時間制
舗装技術者(1級資格保持者)
300,000円〜380,000円
北海道上川郡和寒町字三笠99番地
株式会社 近藤組
上川管内の作業所
変形労働時間制
舗装技術者(2級資格保持者)
240,000円〜330,000円
北海道名寄市東4条南9丁目4-9
大沼左官工業 株式会社
北海道名寄市東4条南9丁目4-9
変形労働時間制
左官工
168,000円〜306,600円
名寄新聞を購読希望の方は
名寄新聞 購読料のご案内通信員募集のお知らせ道北ネット ビジネスデータ トップページに戻る