宗谷中学校で産業教育発表会　生徒が〝育て獲る〟大切さ学ぶ 修学旅行先でホタテ販売も

宗谷中では5日、同校で産業教育発表会を開催。全校生徒29人が産業教育で学んだことや活動成果などを発表し、来校した保護者や来賓に伝えた。

毎年、自らエビの餌を考案し、エビ籠漁を体験する1年生は、オリジナルの餌や漁の様子を映像で紹介。宗谷漁協浅海増殖センターでは、ウニやナマコ、ホタテなどを育てる仕事を学び「水産物を獲り続けるために、育てる仕事と獲る仕事の両立が大切」と話した。

2年生はタコ燻製作りの取組みについて、今年は伝統の味付けとキムチ味に挑戦。作業工程の説明、保護者のアンケート結果を報告し「他学年に指示を出しながら、2年生を中心にタコ燻製作りを無事にできた」と述べた。

3年ぶりに修学旅行先の札幌市で活ホタテの販売実習となった3年生は、宗谷のホタテを知ってもらおうと、ポップやパンフレットを作成してPR。訪れた人の接客や希望する人には生徒が殻を剥いて提供し、完売したことを発表した。

3年間の産業教育を通して「漁業全般や販売、燻製作り、持続可能な宗谷の海などを学び、表現力や積極性、下級生をまとめる力などが身につきました」と振返った。 来賓の稚内信用金庫の桑田大介総合企画部部長代理が「熱意が溢れ分かりやすく、素晴らしい発表。皆さんは将来の地域の担い手として活躍してほしい」と講評した。

（千葉大輝）