心不全と人生会議~一度きりの人生、決断は自身の心で ~
士別市立病院 診療技術部診療放射線科 兼 医療安全管理室
日本は超高齢化社会に突入し、2030年には日本の心不全患者は130万人に達すると推計されております。この上川地域は日 本の中でも更に高齢化が進んでいると言われております。その中で、増加する心不全患者への対応として医療・介護・行政を結ぶ「名寄市心不全医療介護連携ワーキンググループ」が発足され、心不全に対する様々な情報を提供しております。この情報を基に心不全にならないために、そして一度発症してしまった方々が再度引き起こさないための知識は深まってきているのではないでしょうか。
さて、今回は一風変わったお話をさせて頂こうと思います。
皆様はアドバンス・ケア・プラニング(Advanced Care Planning : ACP)はご存じでしょうか。直訳すると「アドバンス=事前の」「ケア=介護、看護」「プランニング=計画」であり、所謂【自分が何を大切にして、どのように生きていきたいのか】といったことを考える事。そしてその先にある、将来の変化(医療や介護が必要になった時)に『どうやって病気と向き合うのか』『どのようなケアを受けたいのか』『終末期にはどのような治療を望むのか』といった事を、本人が主体となりその家族や近しい人、医療・ケアチームが繰り返し話し合いを行い、本人による意思決定を支援するものです。
このACPは、昭和62年度より厚生労働省で議論されており、平成19年には「終末期医療の決定プロセスに関するガイドライン」として明文化された形で世に出てきました。その後、死期のいかんではなく、最期まで尊厳を尊重した人間の生き方に着目した最適な医療・ケアが行われるべきだという考え方により、厚生労働省は、平成27年3月に「終末期医療」を「人生の最終段階における医療」という表現に改め、現在では「人生の最終段階における医療・ケアの決定プロセスに関するガイドライン」へと改名され、ACPを『人生会議』(Fig.1)と命名されました。
今回ACPの話をしたのは、『心不全』は増悪と寛解を繰り返しながら進行する経過を辿る病態の為、今の状態が改善に向かうのか、それとも最後であるかわからない場合が多く、更に死の直前は『がん』と比較し急なことも多く(Fig.2)、最後に向けた準備が困難な場合も多いです。もちろん、これは『心不全』や『がん』にだけ言えることではなく、人間として生を授かった瞬間から死への道は確実に近づいていることは誰もが知っていることです。では、病気になる前・なった後も自分の人生について改めて振り返り、そして自身が決めることが出来る最後の道を見つけるために『人生会議』にしませんか?
8月11日(金)にはハートの日のイベントが名寄にて初開催されます。イベントにご参加頂くことで、少しでも名寄市民の皆様に『ハート(心臓)の声が聞こえる』よう、医療は勿論のこと介護・リハビリ・栄養・食すための大事な歯、そして市民との懸け橋となる行政と一丸となりご提供いたします。
それでは当日は心肺蘇生ブースでお会い出来ることを楽しみにしております!
道北の求人情報
北海道上川郡和寒町字三笠99番地
株式会社 近藤組
上川管内の作業所
変形労働時間制
1級土木技術者
300,000円〜400,000円
北海道上川郡和寒町字三笠99番地
株式会社 近藤組
上川管内の作業所
変形労働時間制
2級土木技術者
250,000円〜330,000円
北海道上川郡和寒町字三笠99番地
株式会社 近藤組
上川管内の作業所
変形労働時間制
舗装技術者(1級資格保持者)
300,000円〜380,000円
北海道上川郡和寒町字三笠99番地
株式会社 近藤組
上川管内の作業所
変形労働時間制
舗装技術者(2級資格保持者)
240,000円〜330,000円
北海道名寄市東4条南9丁目4-9
大沼左官工業 株式会社
北海道名寄市東4条南9丁目4-9
変形労働時間制
左官工
168,000円〜306,600円
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