加藤剛士市長が4期目に向け記者会見

3期連続の無投票で4選を果たした現職の加藤剛士氏（51）が、11日午前11時半から市役所名寄庁舎で記者会見を開き、4期目に向けて「足元のコロナ対策をしっかり取り組む」などと決意を語った。

加藤氏は今選挙について、「コロナ禍で時代が大きく転換する中、今ある課題の解決を着実に進めてほしい―と市民に判断していただいたと受け止めている」と振り返った。

市民の関心値でもある王子マテリア名寄工場閉鎖に伴う跡地利用では、交渉上の都合で具体的な発言は避けたが、王子側に提案している再生可能エネルギー、物流拠点化、データセンター整備について「熟度が高まった段階でお知らせしたい」。市内経済の活性化に資する取り組みも重要と認識した上で、「地の利を生かした名寄ならではの政策を組み立てたい」と述べた。

人材不足も大きな問題に挙げ、「まちづくりをつかさどるのは人。人材の育成、教育していくことが重要で、若者世代が地域を愛し、この地域にコミットする仕組みづくりも進めたい」とした。

3期目からの継続課題としている老朽化した公共施設への対応では、「名寄中学校の耐震化は喫緊」と強調し、「年度内に方向性を示したい」と語った。一方で、同様に老朽化が進む東中学校の対応も踏まえると、施設の改築や改修議論は慎重に進める必要があるとした。