赤れんが通信所B棟・C棟が稚内市文化財に指定 宗谷厳島神社に次ぎ53年ぶり 稚内市歴史・まち研究会が保存活動に尽力
稚内市教委では、市内恵北の稚内赤れんが通信所(B棟、C棟)が3月31日付で稚内市文化財(有形文化財)に指定したと発表した。市教委によると、1970年(昭和45年)の宗谷厳島神社以来、53年ぶりの文化財指定。今後も市民と赤れんが通信所の保存に努め、活用を推進していきたいとしている。
赤れんが通信所の建物は、国の登録有形文化財(建造物)登録基準のうち、原則として建設後50年が経過し、「国土の歴史的景観に寄与している」、「再現することが容易でないもの」に該当。稚内市指定有形文化財に十分な価値があるとし、市教委が稚内市文化財保護審議会(筬島義春会長)に諮問、答申を受けたあと教育委員会議を経て指定され、B棟が25例目、C棟が26例目となった。
B棟は、通信所の保存活動に尽力している稚内市歴史・まち研究会が中心となり、建物の修復に取組む。2019年に太陽財団から1000万円の助成を受け、棟内のがれき撤去や壁の補強などを実施。北海道建築士会宗谷支部と合同で崩落したレンガ約600個を修復。このほか、クラウドファンディングでの資金調達や市民などから寄付を受け、20年に望楼下にある屋根の改修をはじめ出入口に新たな扉の設置等に活用。さらに太陽財団から受けた100万円の助成で案内看板を作製した。22年には稚内市の助成を活用し、屋根などの改修工事に充て概ね修復。C棟は市内の建設会社や金属工業組合、建具組合によるボランティアで屋根の改修に取組んだ。
同研究会の富田伸司会長は「これまで17年間活動に取組み、色々な方から支援を頂き復元に努めてきた。文化財指定という形で認められ、大変嬉しく思います。これを励みに今後も保存に取組んでいく」と決意を述べた。
同通信所は「旧海軍大湊通信隊稚内分遣隊幕別送信所」として3棟のうちA棟とC棟が1930~31年、B棟が41年に建設。太平洋戦争の41年12月2日午後5時、大本営から真珠湾攻撃の暗号電文「ニイタカヤマノボレ一二○八」が発信。「ニイタカヤマ」は当時、日本領だった台湾の山の名前で富士山より高く、日本最高峰とされていた。暗号電文は国内数か所から送信されたが当時、稚内に勤務していた軍人が、この送信所からも暗号電文を送ったと話し、文書の記録は残っていないが、稚内からも送信されたとみられている。
(梅津眞二)
Web掲載日2023年4月17日
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