稚内高校唯一の剣道部員・熊谷さん　新人戦道北ブロック予選で準優勝し全道大会へ

北海道高校新人剣道大会道北ブロック予選会の女子個人戦で稚内高校2年、熊谷愛唯さん（17）が準優勝し、来年1月13、14日に千歳市総合武道館で開催の全道大会出場権を得た。今回の新人戦は、競技人口の減少などを理由に道内を4ブロックに分け、道北ブロックでは旭川や名寄、空知各支部の選手が熱戦を繰り広げた。

全道的な少子化や剣道の競技人口減少などの影響で、今回の新人戦では名寄支部が男子3人、女子4人しかおらず個人戦、団体戦とも難しい状況に。旭川、名寄、空知の3支部を1つのブロックにし、予選会を初開催した。

女子個人戦は28人が出場。稚内高校で唯一の部員の熊谷さん。シードで2回戦から登場し、強豪の旭川北の選手に1本勝ち。準々決勝は旭川龍谷の選手と延長の末、1本勝ち。準決勝は旭川北の選手で、これまで1度も勝てていない因縁の相手だったが、1本を取って見事勝利。決勝は旭川北のエースで、2本取られてしまい準優勝の結果だった。 熊谷さんは、剣道一家で3歳から競技に親しんできた。高校では活動が難しいため、少年団や剣道連盟の練習などに参加。大会前は稽古の日数を増やし、自主トレーニングにも汗。また、白樺剣道少年団の監督を務め、子ども達の指導も担う。

剣道連盟関係者によると、豊富と天塩高校に剣道専門の教員がおり、週1回の剣道連盟の練習に合わせ、熊谷さんも指導を受ける。選手、少年団の指導を両立しながら、全道大会での活躍を誓う。

（梅津眞二）