宗谷本線 初野駅 存廃で協議進められる 7月までに結論、JRへ回答
【美深】
JR宗谷本線の初野駅の存廃について現在、協議が進められている。JR北海道から利用者数の減少を理由に廃止対象とされており、7月末までに存続か廃止かで結論を出し、回答することになっている。
初野駅は1948年(昭和23年)6月、仮乗降場として開設され、59年11月に駅へ昇格した。現在は待合室と、列車1両分ほどの長さがあるホームが設置されている。
JRの調査によると、1日平均の乗車人員(調査年度を最終年とする過去5年間の平均値)は2016年に3.4人、17年と18年は3.8人、19年は3.2人で、存廃の基準としている3人以上だったため、宗谷本線で12駅が廃止された21年3月のダイヤ改正では存続となった。
しかし、20年は2.2人、21年は1.6人と減少し、基準を下回っていることから、JRでは利用者数の減少を理由として、初野駅が廃止対象であることを美深町に伝えていた。
それを受けて現在、町と地域(自治会)で駅の存廃について協議を進めている段階であり、7月末までに沿線自治体による維持存続か廃止受け入れかで結論を出すとともに、JRに回答するよう求められている。
町によると、初野駅では現在、列車通学の高校生で定期利用があるとのこと。
JRでは、廃止受け入れとなれば、来年3月のダイヤ改正で廃止する意向を示している。
なお、美深町内では21年3月のダイヤ改正で、南美深、紋穂内、豊清水(信号場として存続)の3駅が廃止された。
名寄新聞2023年6月16日 掲載 Web掲載日2023年6月19日
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