中山さん　稚内副港市場に「日本最北端ストリートピアノ」開設 音楽に興味を持つきっかけに

子どもをはじめ、多くの人にピアノに触れてほしいと願う「日本最北端ストリートピアノ」が22日、稚内副港市場内の港ギャラリーに開設。実行委員会の中山亮代表は「音楽に興味を持つきっかけになれば」と期待する。

4年ほど前から市内施設などにストリートピアノの設置を検討していた中山代表。新型コロナウイルスが感染拡大し、すぐに実現できなかったが、昨年頃から再び設置に向けて動き始め、副港市場に置くことに。

同市場の倉庫に眠っていたピアノ。弦が切れるなどしていたが、ピアノ調律師で中山代表の妻・ちほさんが修復。富岡幼稚園の園児や潮見が丘小児童が稚内をイメージして描いた絵を、ニシサインがピアノにラッピング。温かみがあるものに仕上げた。

開設セレモニーで、市内のゴスペルコーラス「ソウルサーチン」が2曲を発表し、来館者がさっそく使った。栄１の会社員、小林優太さん（37）は「とても良い取組み」とし、息子の春斗君（7）は「楽しく弾けた」と笑顔。 使用時は手指消毒を呼びかけ。

（原拓弥）