日ごろの訓練成果を堂々披露 名寄分会消防総合訓練大会 団員や来場者が地域防災新たに
【名寄】
第52回名寄分会消防総合訓練大会が、6月25日午後1時から市民文化センター第3駐車場で開かれ、消防団員たちが日ごろの訓練成果を披露するとともに、技量を高めた。
北海道消防協会上川地方支部名寄分会(分会長・宮下昌樹名寄消防団長)、上川北部消防事務組合(管理者・加藤剛士市長)が主催する恒例の訓練大会。
消防の基礎的訓練の演習を通して、日ごろの各種訓練や消防ポンプの取り扱いを習熟させ、消防技術と団体行動の敏速、適性を図りながら、消防人としての資質向上、士気高揚を促すことを目的としているもの。総指揮官は今田恭嗣名寄消防団副団長が務めた。
訓練には、同組合管内の中川、音威子府、美深、下川、風連、名寄の6消防団の団員195人が参加した。
消防団ごとの分列行進に続き、開会式が行われ、殉職者に対する黙とう、人員報告、観閲、表彰状授与に続き、大会長の宮下分会長が「近年の火災は、複雑多様化、大規模化の様相を呈し、今まで以上に迅速で的確、安全な対応が求められている。各団にあっては地域住民が安心して暮らせる地域へ、より一層の尽力を願いたい。本日は各団が一堂に会しての訓練大会。訓練を通じて習得された技術は、各種災害に生かされると確信している。一層の消防技術の向上に努めてほしい」と挨拶。
加藤管理者が「自らのまちを自ら守るという崇高な理念の下、厳しい訓練を積み重ねてこられたことに敬意を表したい。今日の大会が成果を十分に発揮され、それぞれの団にとって意義あるものとなることを願っている」と激励。
来賓の竹澤孝夫上川総合振興局長(代理)、中野秀敏北海道議会議員、山田典幸名寄市議会議長が祝辞を寄せた。
小隊訓練は、美深、下川、風連、名寄の各消防団が、20人編成で実施。「気を付け!」「前へ進め!」など指揮者の掛け声に合わせ、団員一人一人が息の合った行進や方向転換などを披露。
小型ポンプ実践訓練には全6消防団が出場。団員5人(補助者含む)が1チームとなり、ホースの連結や的に向かっての放水といった一連の動作の正確性やタイムを競うなど、訓練成果を発揮。見事なチームワークに、団員や訪れた市民から大きな拍手が送られていた。結果、下川消防団が優勝、中川消防団が準優勝に輝いた。
この他、会場では消防団のPRブースが設けられるなど、多くの来場者が消防団や地域防災について考える機会としていた。
表彰を受けた人は次の通り。
◇北海道消防協会上川地方支部定例表彰 ▽特別功績章=佐々木英和(中川消防団副団長)、佐久間利行(下川消防団分団長)、若井正洋(風連消防団分団長) ▽功労章=小林保則(下川消防団分団長)、梅津善吉(美深消防団分団長)、藤井孝之(風連消防団分団長) ▽感謝状=立川政俊(音威子府消防団前団長)、佐々木幸雄(消防本部前消防長) ◇上川地区消防団長会定例表彰 ▽功労表彰=若井正洋(風連消防団分団長)、髙垣一志(下川消防団副分団長)、竹谷健一(美深消防団副分団長) ▽20年勤続=深川一之(美深消防団班長)、遠藤貴広(名寄消防団班長)、十河啓太(風連消防団員)、妻鳥信行(同) ▽感謝状=三条幹男(下川消防後援会監事)
名寄新聞2023年6月27日 掲載 Web掲載日2023年7月3日
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