企業の新たな取り組み「株式会社北方印刷所」 最新印刷機導入、地元でお任せを
名寄新聞社編集部 中村 勤
株式会社北方印刷所(名寄市大通南5丁目、楢山秀明代表取締役社長)は、制作から印刷まで全てを手掛けており、地域に根差した印刷会社として親しまれています。
このほど、SDGs(持続可能な開発目標)の取り組みの一環として、最新のオンデマンドプリンター(印刷機)を導入し、コストや消費電力の低減を図っています。
従来のオフセット印刷機は、24時間電源を入れておかなければならないことから、消費電力が多くなっています。さらに廃液も排出するため、廃棄コストもかかっています。
また、刷版の方式がCTP(コンピューター・トゥ・プレート)で、製版の際、印刷データをアルミニウム板に焼き付けていますが、最近は原料高騰の影響でアルミ板をはじめ、インクも値上がりしています。アルミ板の寸法も価格高騰が影響し、製造を取りやめたサイズもあります。
そこで印刷機の更新を検討し、3月3日に最新のオンデマンドプリンターを導入しました。北海道内の印刷業者では初めての導入になるとのことです。
新たな印刷機は、使用する時だけ電源を入れておけばよく、消費電力を大幅に削減することができます。
製版では、コンピューターから印刷機に直接データを送ることができるようになったため、アルミ板や現像液は不要となりました。
印刷では、インクではなく、トナーを使用していることから、廃液が出なくなりました。それにより、印刷の工程や製品の仕上げがスピーディーとなりました。名刺だと10分から20分程度で印刷できるとのことです。
さらに廃棄コストも低減でき、環境に配慮しています。原材料や消耗品などのコストも削減することができます。印刷業者というと、昔ながらのインクや油のにおいが強いというイメージもありますが、最新の印刷機ではそれらもなくなります。
楢山社長は「お客さまに喜んでいただける製品を提供したいです。環境に優しい印刷業へ変わっていかなければなりません」と語っております。
また、農業(農畜産物、加工品なども含む)では「地産地消」があるのと同様に、商工業(各種の製品、サービス提供など)でも「地産地消」の推進を強く願っており、「地元で出来ることや、ものは地元の企業を使ってほしいです」と話しております。
印刷関係は最近、自分で制作することができたり、インターネットで外注することもできる世の中になっていますが、地元企業に依頼することにより、地域経済の活性化になりますし、高品質な製品を早く入手することができます。
挨拶状、名刺、案内状、伝票、ポスター、チラシ、パンフレット、文集、資料、封筒、カード、シールなど、制作から印刷まで、お任せしてみていかがでしょうか。
北方印刷所 住所:北海道名寄市大通り南5丁目 TEL:01654−2−2337 FAX :01654−2−2115
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