間宮堂の塩ラーメンが袋タイプに 芳醇なホタテ出汁　自宅で名店の味 クラウドファンディングで取扱い

昨年7月にハートランドフェリー㈱のグループ会社、㈱ケイプ（本店・利尻富士町）によって復活した宗谷岬の人気ラーメン店「間宮堂」。間宮堂の塩ラーメンを袋麺として開発し、クラウドファンディングの返礼品として取扱いを開始した。

最北のラーメン店として観光客に人気があったが2021年秋に惜しまれながら閉店。全国に知られた名店がシャッターを閉じたままでは、観光のイメージダウンにも繋がりかねないと危惧。ケイプによって暖簾が継承。

その味をお土産用の袋ラーメンとして再現し、自宅でも食べられるようにと開発を進めてきた。間宮堂のスタッフが製造元の㈲ホクメンフーズとともに、札幌のスープメーカーなどと納得がいく味を模索。ホタテの出汁がきいた味わいを再現、トッピング用の大粒ホタテを同封した袋ラーメンが完成した。

開発に期間を費やしたことから生産が安定せず、当面はクラウドファンディングサイト「マクアケ」でのみ取扱う。3900円で4個入り、5200円で8個入り、7800円で12個入り、7220円では4個と店舗特別メニュー引換券2食分（ホタテ3個入りの限定メニュー）をリターンとして提供。価格は全て税込み。期間は5月11日まで。 その後、安定出荷できるようになれば店頭やECサイトでの販売も検討中。

同店のSNSの反応も上々で「今年は北海道に行けないので当たらなくても買います」や「おうちで味わえるなんて幸せすぎます」など数々のコメントが寄せられ、製品化を望む人の声も多い。担当者は「観光客はもちろん、冬季休業中には地元の人達にも楽しんでもらえるようになれば」と期待。販路の拡大に努力を続けている。

また、宗谷岬の店舗は28日にオープンする予定。スタッフが開店準備に追われている。

（金子栄次）