稚内高校衛生看護科３年生が初の病院実習で経験積む 患者の援助を実践 夢を叶えるために努力

稚内高校衛生看護科3年生の「基礎看護実習」が13日から始まり、市立稚内病院で実際に患者と接しながら知識や技術向上に努めている。生徒達にとって、病院での本格的な実習は初めて。看護師になる夢を叶えようと励んでいる。

患者の考えや抱えている悩み、問題を理解し、適した看護の判断力や技術を養うもの。新型コロナウイルスの影響で当初の予定より1日遅れたが22日までの平日7日間の実習。戴帽式を終えたばかりの22人（女子20人、男子2人）が励んでいる。

生徒達は3階、5階南、6階南の各病棟に、グループで患者の看護や介助などを実習。患者への血圧や体温測定、食事や入浴の介助などを体験。生徒達は「痛いところはありませんか、大丈夫ですか」などと優しく声をかけ、患者とふれあいながら看護の基礎技術やコミュニケーション力の向上に繋げている。少し緊張しながらも、看護師となる決意を胸に努力。現場の看護師や看護科教員から処置などに関わるアドバイスを受け、的確な判断力などを身に付けている。

このうち、3階病棟で実習に励む白幡京さんは「校内実習では生徒同士で取組んだが、病院ではスムーズに援助できず大変。コミュニケーションも課題で、実習を通じて克服したい」と。櫻井礼翔君は「患者さんと初めてのふれあいで緊張している。バイタルサインなどにも少しずつ慣れ、１つでも多くのことを勉強したい」と意欲。

生徒達は病院のあと保育所で実習を行う。その後は12月にかけ、2週間の老年実習と3週間の成人実習で現場での経験を積む。

(梅津眞二）

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