わっかない皮フ科クリニック 10月3日開院へ建設工事進む 藤井医師が肌の悩みに対応 予約なしで外来診療も
10月3日に「わっかない皮フ科クリニック」の開院を目指す、市立稚内病院の皮膚科医、藤井瑞恵さん(41)。ゴールデンウイーク明けから医院の建設工事が本格化。さらに看護師や事務スタッフの募集など着々と準備を進めている。藤井さんは、開院後は予約診療のほか、直接来院による飛び込みにも対応し、皮膚のトラブルなど患者が抱える悩みの解消などに繋げたいという。
建設場所は市内潮見1、裁判所の裏手で白樺保育所の隣。さらに現在新築工事中のツルハドラッグが隣接するという。医院の建設や保健所の検査などを含め、9月中旬に引き渡し予定。医療機器の搬入などを経て10月3日のオープンを目指す。2階建てで延床面積は約300㎡。診察室、施術室、手術室、院長室、スタッフルームなどを設ける。 スタッフは現在募集中で、正看護師や看護助手、受付け・医療事務員を募る。医療スタッフは皮膚科での業務経験が無くても歓迎。オープン前には研修も行う。
開業後は、湿疹や帯状疱疹など様々な皮膚の治療を主軸に、患者の負担が少ない紫外線での免疫抑制効果でかゆみ、円形脱毛症など多岐にわたる治療を行う。また、道内で導入している事例が少ない「エレクトロポレーション機器」で肌に有効成分を浸透させる治療にも取組み、シミやニキビ痕などの美容皮膚科にも対応。藤井さんによると、特にコロナ禍で帯状疱疹の患者が増えた印象。クリニックではワクチンを打てるように整えるとし「免疫力が落ちる50歳以上の方や、1度打ってから5年が経過した方は接種を検討して頂きたい」という。
また、直接的な治療以外に肌のケアに関するアドバイスも行う。肌が弱い人でも使うことが出来る基礎化粧品を案内。また、発疹で内臓などの病気がわかることもあり「治りづらい発疹があれば積極的に受診して頂きたい」と呼び掛ける。
診療は午前9時~午後0時30分と午後3時~午後6時まで。午後2時から午後3時は手術などを行う。小中高生の下校後や仕事帰りの人なども診療できるようにし、土曜日も午後1時までだが外来を受付ける。日・月・祝日は休診となる。
既にホームページを開設し、治療や医療機器の紹介、求人情報などを確認することが出来る。診療の予約はホームページのほか「LINE」でのシステム導入を検討している。
今のところ、市立病院には8月上旬まで勤務し、その後は開業に向けて本格的な準備に入る。藤井さんは「皮膚疾患は命に関わることは少ないが、日常生活の質などに影響を与えている。稚内や近郊の患者さんのニーズに応え、皮膚に関する悩みの解消に繋げたい」と決意する。
稚内市開業医誘致条例の助成制度を活用する予定で、今回の6月補正で経費を計上。補正予算が議決され、助成制度の活用が正式決定になれば17年以来、6例目になる。
(梅津眞二)
Web掲載日2023年6月19日
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