留萌商工会議所第63回会員大会 会員7事業所に表彰状
留萌商工会議所(塚本壽三郎会頭)の第63回会員大会が、6日午前10時半から留萌産業会館2階大ホールで開かれ、会員事業所の表彰、各部会や各委員会などの活動報告のほか、中西俊司市長による記念講話が行われた。
会員大会は、経営者の高齢化や事業承継問題、人手不足、中心市街地活性化などの大きな問題が山積する現状や課題に対し、会員と認識を共有、話し合いを行い、会員同士が交流を深めながら地域経済の難局を打開して活力ある郷土留萌を実現するため、総力を結集して前進していくことを目的に開催。
一昨年、昨年は新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から実施を取りやめたため3年ぶりに開かれ、出席者にマスクの着用と手指消毒、非接触型体温計による検温への協力を呼び掛けたほか、窓や入り口のドアを開け放つなど換気を徹底して実施。例年は会員交流会と銘打ち、会食や抽選会が催されているが、同感染症対策として参加者に弁当を配布した。
同大会には約40人が参加。塚本会頭が「コロナ禍により大変な経済状況となっているが、若い経営者の中にはデフレマインドしか経験したことのない人も多い。生産者も消費者も経験したことない経営環境になっており、商工会議所として皆さんの声をよく聞き、一致協力して立ち向かっていきたい」とあいさつ。来賓を代表して、中西俊司市長が祝辞を述べた。
創業70年以上の会員事業所を対象に行われる表彰は、眞田運輸株式会社、株式会社四十坊、株式会社阿部工業、吉崎レコード楽器店、川内板金店、東一時計眼鏡店、米倉水産株式会社の7事業所の代表に、塚本会頭が表彰状を手渡した。
活動報告は商業、工業、金融、水産、運輸港湾、観光サービス6部会、総務運営、地域振興まちづくり、観光おもてなし、広報、経営改善資金審査会の各委員会、同会議所青年部のそれぞれ代表者が所管する事業内容、要望事項、検討項目などを紹介し、会員らがそれぞれの取り組みに理解を深めた。
「みんなでつくる まち・ひと・きぼう 次の時代へ続く留萌」と題して行われた記念講話では、中西市長が留萌市の財政運営の現状のほか、今年度の重点施策として取り組んでいる
1.市民の生活力向上 2.活気ある元気なまちづくり 3.教育・子育て環境の充実と子どもたちの夢の実現 4.市民の暮らしが安心できるまち 5.確かな財政運営と信頼
の5項目について説明。デジタル教材を活用した教育の質の向上や卓球を通じたまちづくり、ふるさと納税を通じた留萌のPRなどの取り組みを紹介した。
また、これからの施策として
1.JR留萌本線問題の解決と交通手段の確保 2.アウトドア観光の推進と道の駅エリアへの拠点施設整備 3.ゼロカーボンへの取り組みと洋上風力発電誘致 4.地域社会のデジタル化対応
を挙げ、「留萌本線廃線後の代替交通として、高速道路を使って留萌と旭川をノンストップで結ぶ『速達便』の運行を検討したい。道の駅『るもい』内に『モンベルアウトドアビレッジ(仮称)』を整備し、留萌市および留萌管内のアウトドアの推進拠点として安心して過ごせる環境づくりを協議していきたい」などと語った。