南原、夏坂さん全国大会挑む 中体連北海道柔道 オール一本で優勝 圧倒的な強さを見せる 頂点目指して稽古に励む
【名寄】
名寄東中学校3年の南原青空さん(15)、同2年の夏坂珠代さん(13)は、7月27、28日に千歳市開基記念総合武道館で開かれた中体連第51回北海道中学校柔道大会でともに優勝し、8月17日から20日まで徳島県鳴門市の大塚スポーツパーク・アミノバリューホールで開催される中体連第54回全国中学校柔道大会への出場を決めた。南原さんは個人戦女子44kg級、夏坂さんは同48kg級をオール一本で制し、全国大会では優勝を最終目標に掲げており、稽古に励んでいる。
北海道大会には、各総合振興局・振興局代表決定戦を勝ち抜いた選手がエントリーし、44kg級は8人、48kg級は12人が出場した。
南原さんは、1回戦で背負い投げ、小外掛けでそれぞれ「技あり」を取り、合わせ技で一本。2回戦は背負い投げで「技あり」の後、抑え込みで一本。決勝は相手選手の指導3つで反則負けとなり、一本を取った。
夏坂さんは、1回戦で内股で「技あり」の後、抑え込みで一本。2回戦は内股と背負い投げでそれぞれ「技あり」を取り、合わせ技で一本。決勝は大内刈りで「技あり」に続き、抑え込みで一本を取った。
2人とも圧倒的な強さを見せたが、全道優勝は全国大会への通過点としており、南原さんは「決勝は少し苦労したが、1、2回戦はいつも通りに勝つことができた。決勝は十勝カップ(5月4日、鹿追町)決勝の相手で研究していたが、組ましてもらえず苦労した。気持ちだけは負けないのが取りえ」。
夏坂さんは「昨年よりは苦労しなかった。1、2回戦は早く勝てたので疲れず、決勝はスタミナが残りながら勝つことができた。昨年対戦した相手が多く勝てたので、今年も勝てると思った」と振り返る。
全国大会に挑むことが決まり、南原さんは「全国大会の個人戦は初めてなので緊張している。まずは1回戦で確実に勝って優勝を目指したい。小学5年の時に団体戦のメンバーで連れて行ってもらったが、今回は自分一人で勝てるところを見せたい。中学生になってから気持ちが強くなり、楽しく柔道をしているので技術でも強くなった」。
夏坂さんは、2年連続の中体連全国大会出場。昨年はベスト16となり「今年はベスト8以上は行きたい。最終目標は優勝。南原さんが強くて一緒に練習しているので、自分も強くなってきている。昨年は攻めることができずに負けたので、今年は攻めて勝てるようにしたい」と意気込んでいる。
2人とも山下道場で稽古を重ねており、主宰の山下徹さんは「中学生女子は夏坂、南原の2人しかしないが、普段から良いモチベーションで柔道を楽しんでいる。道場は今年で創立20周年、節目に2人がオール一本勝ちで全国大会に行ってくれるのがうれしい」とたたえる。
夏坂さん、南原さんは昨年11月に長野県で開かれた錬成大会に特別参加。東海、北信越、関東地方の選手たちが集まる中で強さを見せており、山下さんは「南原の44kg、夏坂の48kgの階級を上回る相手にも互角以上の試合だった。中体連全国大会でも期待できるだろう」と飛躍を願っている。
中体連全国大会の個人戦女子の試合は19日に行われ、各部とも都道府県代表の48人(開催地の徳島県は2人)が一堂に会する。
名寄新聞2023年8月2日 掲載 Web掲載日2023年8月7日
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