下川 日本伝統の心に触れる 園児が4年ぶり茶会
【下川】
下川町認定こども園「こどものもり」(古屋いづみ園長)の茶の湯会が、20日午前10時から同施設で開かれ、園児たちが日本の伝統文化に触れた。
幼児の茶会は、西野社中の西野道子代表が17年前、こども園の前身となる幼児センターからの「園児に茶道を体験させたい」という思いを受けてボランティアで始め、恒例行事に定着した。西野さんは4年前の2月に亡くなったが、遠藤幸枝さんをはじめ、メンバーで意志を継ぎ、茶道の稽古を続けて幼児の茶会も継続している。
新型コロナウイルス感染症対策で、2020年から中止になっていたが、今回は対策の緩和で4年ぶりの実施。遠藤社中の7人がもてなしを務め、茶や和菓子を園児一人一人へ差し出した。
5歳児19人、4歳児20人が浴衣姿などで参加し、畳の上で正座。鉢に入った金魚とうちわが描かれた和菓子が差し出され、じっくり見て楽しみながら食べた。
たてられた薄茶を差し出されると、挨拶を交わして一口一口大切に味わった。「おいしい」と笑みを浮かべる園児もいれば、初めての味に「苦い…」「大人の味」と言いながら、興味津々に飲む園児もいた。
遠藤さんは「やっとこども園の皆さんと茶会ができ、喜んでいただけてありがたい」。古屋園長は「コロナ禍が落ち着き、日本文化に親しむ機会をいただけてうれしく思う。園児たちも楽しみにしていた。遠藤さんをはじめ、皆さんに感謝の気持ちでいっぱいです」と話す。
名寄新聞2023年7月24日 掲載 Web掲載日2023年7月31日
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