【美深町】
美深高校軽音楽部は、「we are SNEAKER AGES 第2回全国高校軽音楽部大会」の北海道地区グランプリ大会に出場。今年は準グランプリ校賞となり、昨年から2年連続で全国大会進出を決めた。今回は2年生7人によるバンドがエントリーし「本番では予想以上に良い演奏ができた。全国大会では他の高校を驚かせるような演奏をしたい」と意気込んでいる。
軽音楽部は、2017年度に同好会として創設し、18年度から部に昇格。現在は部員8人（1年生1人、2年生7人。3年生5人は引退）。さまざまな軽音楽大会に出場するとともに、地域イベントなどにも出演し、広く知られている。
同大会は、スニーカーエイジ実行委員会、三木楽器グループが主催し、1979年から関西地方でスタート。その後、関東地方に広がり、北海道では2018年から地区グランプリ大会がスタートし、今年で5回目となった。
全国の軽音楽部員の目標とするため、昨年から全国大会に発展している。
北海道地区では、7月29日に動画予選会を実施し、8月11日に地区グランプリ大会出場の15校を決定。9月11日に地区グランプリ大会を札幌市内の共済ホールで開催した。
美深高校は、2年生7人によるバンドがエントリー。メンバーは大石ゆずさん（ボーカル）、鈴木海音さん（キーボード）、佐藤愛華さん（キーボード）、市川夢乃さん（ドラム）、立花陽菜さん（ギター）、佐藤晴香さん（ベース）、西村匠萬君（ギター）。
もともと、大石さん、鈴木さん、佐藤愛華さん、市川さんによる「miao（マオ）」、立花さん、佐藤晴香さん、西村君による「ネクリボ」と別々のバンドで、7人とも高校入学からバンド演奏を始めたが、今回の大会に向けて6月から一緒に練習をスタートした。当初、鈴木さんはギター、佐藤愛華さんはベースを担当していたが、合同になってからはキーボードに代わった。
地区大会では、Lisaさんの「ADAMAS」を演奏。3年生バンドの「Noa Wonder」から勧められた曲で、その他にも数曲の候補があったが、ボーカルの大石さんの声質にも合っていたことや、メンバーたちの音楽性をより主張するため、インパクトの強い曲を選んだ。
3年生からは声の出し方や楽器を持つ時の動き、目線などを教えてもらい、地区大会に挑んだ。
メンバーたちは「最初から間違えてしまい、ミスも多かったけれど、みんなで補った」と振り返りながらも「本番では予想以上に良い感じで演奏ができた。練習よりも音程が合っていたし、掛け声も大きかった」と自信を見せた。
結果発表では「みんなで手をつなぎながら震えていた」とのことで、準グランプリ校賞に選ばれ、12月25日にグランキューブ大阪で開催される全国大会への進出を決めた。
同校では、過去に18年、19年（準グランプリ受賞）と出場し、昨年は初めてのグランプリ受賞で全国大会に進出。今年は準グランプリ受賞で2年連続の全国大会となった。
大石さんは「昨年は全国大会に行っているので、プレッシャーもあった。自分たちがきつくても頑張ってきたので、準グランプリになって、うれしい。曲が高いので、何回も歌えるわけではなく、本番で高音をきれいに出せるか自信はなかったが、うまく出せてよかった」と語る。
西村君は、全国大会に向けて「北海道代表として出場するので、他の高校を驚かせるような演奏をしたい。結果を残すためにも、優勝を狙うような気持ちでいきたい」と意気込んでいる。
顧問の木村怜史教諭は「前回はテレビ取材もあり、話題になって今年も注目されると思うので、何らかの賞を持ち帰ることができれば」と語り、メンバーたちの飛躍に期待を込めている。
なお、バンド名は今後決めるとのこと。全国大会を前に、12月18日には美深町文化会館で壮行会ライブを予定している。
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